2005/04/07(木)15:45
博士が4人育った家
あはは工房長さんから、トラックバックのお知らせがありました。
早速行って読ませて頂きました。
思わず笑ってしまいましたが、その日記書く基が私の過去日記に有ったので
また読んでみるとやはり面白い。
2003年05月29日
博士が四人いる家
昨日の従兄弟が育った家には、彼を含めて博士が四人います。
それぞれ世界で活躍している大学教授達です。
そんな彼らを育てたのは、どんな母親か興味がありますか?
本当に教育ママとは縁の無い、豪快なオバです。
父親である夫が、四人の子供を残して早くに亡くなりました。
元々小学校の先生だったオバは、亡くなってすぐ
四人の子供達を育てるべく、働き出しました。
下の子が一才のときでした。
それこそ、五十年も前の事ですから
働く時に、何の支援も無い時代です。
暫くはおばあちゃんが、面倒を見てくれましたが
四人の子供を育てながら、働く事は大変な事だったと思います。
勿論先生のお給料だけでは、豊かに暮らせない状態でした。
それでもだんだん慣れてくると、仕事をしながら
自分の生活を大事にする人でした。
私も物心付いて、良く遊びに行きました。
その家がとても魅力的だったからです。
うるさい父親がいた我が家とは、雰囲気が全く違う
伸び伸びとした家でした。
私が中学生になる頃のオバは、土曜日は仲間の先生達と
集まって麻雀大会です。
趣味も多く、年中どこかに行ってじっとしていない人でした。
四人の子供達が集まって、何をして遊ぶかと言うと
トランプなどのゲームをしていました。
これは頭を働かすのに良いかもしれませんね。
中学・高校ぐらいになると
ビックリしたのは漢字の競争です。
兄弟で誰が一番漢字を書けるか、コタツでよーいどんで始めるのです。
木編の字が何十書けたか、金編の字が何十書けたかそれが遊びなのです。
そして必ず、トランプも漢字競争も、一等には賞品がつくのです。
もっと凄いのはお金をかけていました。
何かを賭けるのは、真剣さを増しますから
頭も余計働くのかもしれません。
物は決して豊かではないけれど、子供達は勉強しろとは言われず
放って置かれたと言う方が正確でしょう。
只うるさい人がいないので、伸び伸びと育ったと言う印象です。
色々な家庭を見てきましたが、厳しい家の子供はある程度は伸びても
大物は育っていないような気がします。
本当に伸び伸びして育つと、始めは落ちこぼれていても
自分で段々努力をするようになるのでは無いでしょうか?
昨日の東大の教授は長男ですが、次男は高校受験まで落ちこぼれていました。
それが高校に入学してから発奮して、大学は北大に入学
部活は北大ボート部を優勝に導き
途中山で遭難騒ぎで新聞に載ったりしましたが
大学院は、エール(訂正:プリンストンは長女のほうでした)大学の大変難しいと言われたドクターコースを
日本人で始めて卒業する事が出来て、アメリカで科学者として招聘され
世界で認められる活躍をしています。
その彼は、アフリカのある部族の副酋長の位に任命される
という面白い経歴も持っています。
その彼が大学受験のときに、前の日の夜母親が部屋に来て
勿論勉強中の彼にこう言いました。
「大変なんだよ、来ておくれ」
「どうしたの」
「麻雀の面子が足りないんだよ、すぐ来てよ」
「明日受験なんだけど」
「そんな事言っている場合じゃないだろ、どっちが大切だよ」
「ええっ」
結局彼は、ご察しの通り大学受験の前日に麻雀の相手を
させられる羽目になりました。
このぐらい豪快な母親を持っていると
返って大物が育つのではないかと思いましたね。
受験だからと言って、神経質に家中でピリピリと
子供に言いたい放題言わせている家が有りますが
余り良い結果は出てないようです。
脳はいつでも、伸び伸びが好きなようです。
束縛されないで、好きなことが出来ていると脳が満足するのでしょう。
満足した脳はきっと良い働きをするのでしょうね。