カテゴリ:本
感涙の大傑作です!
私にとって、宮部みゆき作品中最高傑作となりました! 実によくできてます!!(≧∇≦)b OK 舞台は江戸時代、瀬戸内海に面した四国の小藩「丸海藩」。 (フィクションであるため架空の藩名ですが丸亀藩がモデルです。) 話はある不幸な生い立ちの女の子のことから始まります。 この子がこの丸海に流れ着き、さまざまな人と関わりどんどん話は展開してゆきます。 武家と医者 毒と薬 信仰と現実 噂と真実 そして、天災と人災 これらのキーワードが根底にあり、理不尽だらけの出来事の中で幼い女の子が、純粋であるがゆえに、ふりかかる困難を切り抜けていきます。 しみじみ、実際にこんな時代があったんだとあらためて悲しくなりました。 何か不始末があれば罪もない下級武士が切腹させられ責任をとらされる。 死ななくていい人が死ななくてはならない。 現代に生きる私には想像を絶する。 そして本当の愛情とは「してもらう」事ではなくて「教わる」事だと再認識し、いったい誰が悪人で、誰が善人かと考えてしまう。 ラストは思いがけず泣いてしまいました。 どうしようもなく切ない結末ではあるけれど、なぜかすがすがしく締めくくられ、単なる謎解きの捕物帳ではない、もっと大きな深いものが話の根底にあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/01/29 01:27:07 PM
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