カテゴリ:本
![]() 待ってる 橘屋草子 あさのあつこ (O´∀`K)bうん! あさのあつこの小説にしばらくハマりそうだ! 文章は端的で無駄がなく、最短距離で心に届く。 この本も最後は多くを語らずホロリと泣かせる。 料理茶屋『橘屋』で奉公する人々の人生模様をオムニバスに取り入れながら、 貧乏で不幸な少女おふくが女中頭お多代にしこまれ、成長していく。 人生の辛酸を悟りきったお多代の言動は、その文章のように端的で無駄がなく多くを語らないが、人にとって一番大切な何かを教えてくれる。 おふくはそれを肌で感じ、厳しい奉公に耐えお多代の全てを吸収していく。 おふくは待っていた。 母親を…? 家族を…? 幸せになる事を…? やがて悟り、待つ事をやめた時、人は本当の意味で成長したのだ。 おふくとお多代の関係が深く結びつくとき、 人生で大切な事、成長するというにはどういう事か、 本当の愛情とはどんなものか、答えがちゃんと出たような話だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/04/04 05:12:29 PM
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