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![]() 「ぬばたま」 あさのあつこ なんとも不可思議な4話+終話。 田舎に言い伝えられた民話のように限りなく幻想的。 いずれも「山」にまつわる話で、 それがもつ恐怖、美しさ、大きさの中では、人間はなす術もない‥というお話だ。 1話目の冒頭からなんとも幻想的な情景描写で、ナカナカ話が見えてこない。 何?なんだ? と思いながらどんどん引き込まれてゆく。 文章も詩的で簡潔で美しく、よりいっそう不思議さを引き立てている。 官能的な表現も、人間を「動物」としてクローズアップし、 それもまた自然現象としている。 人間は大自然に対するとあまにも無力でちっぽけである事を思い知らされる作品だ。 ちなみに「ぬばたま」の意味を調べてみた。
なるほど‥ このタイトルになった理由がわかる。 ぬばたま→黒→闇→見えない→わからない→幻想 ということだ。 う~ん‥奥深い! ![]() 定期的に更新! 話題の作家をクローズアップ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/07/17 10:05:13 AM
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