
日暮らし(上) | 
日暮らし(下) |
---|
何も知らずになんとなく読み始めて、
おや??
なんだか登場人物達に覚えがあるぞ‥と思ったら、
!!
そうだ!
これは確か‥「ぼんくら」だ!!
これはそれの続編なんだと冒頭で気付いた。

ぼんくら(上) | 
ぼんくら(下) |
---|
オムニバスの短編形式で、各登場人物の視点から話は進んでいき、それが一気に繋がっていくという「宮部みゆき」お得意の形だ。
確かに「ぼんくら」を読み終えて、ストーリー自体は充実してたものの、なんだか謎はいくつかあったが、それが「日暮らし」でスッキリ解決する。
だから、絶対に「ぼんくら」から読む事をお勧めする!
人間が持つ恐ろしさと優しさ、
その相反する感情が入り乱れており、退屈しない。
でも「日暮らし」の最後、
種明かしを楽しみにしていたのだが、その動機があまりにもあっけなかった。
せっかくだから、もうちょっと複雑な重いドラマチックな動機を期待していたのだが‥
とはいえ、同心・平四郎と超美形な甥っ子・弓之助とのやりとりは微笑ましい温かみがあり、大変おもしろい!
また続編が読みたいものだ。
是非ともシリーズ化してほしい!
ひとりひとりの登場人物に個性や面白みがあるので、その後を知りたい!
平岩弓枝の「御宿かわせみシリーズ」みたいに続けてほしいとまで思う。