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2010/11/27
カテゴリ：本
 「ランナー」あさのあつこ 言いたかった事の本質は、「陸上」とはあまり関係なく、思春期の男の子の心情や、その家族の在り方だ。 たまたま主人公が、長距離選手の「ランナー」であり、スポーツを通して立ち直り、乗り越えてゆく、という内容の奥深いお話。 「バッテリー」と本質は似ている。 不安定な思春期の心情を自問自答を繰り返しながらの描写は鋭いものがある。 状況や心情を文学的な表現でこと細かく描写しているところもあれば、ごくアッサリともっともふさわしい短い言葉で描写しているところもある。 それは、あさのあつこ得意のかけひきの巧さだ。 最後は感動的で涙を誘うシーンなのだが、本当の意味を解るにはある程度の人生経験が必要かも‥ １０代の若いひとにとっては少し物足りない小説かもしれない。  あさのあつこ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2010/11/27 11:04:12 AM
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