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![]() 「マリアビートル」伊坂幸太郎 マリアビートル!? どういう意味か?と思って読みはじめたが、 マリアとビートル(てんとう虫)のご登場で、 それはすぐわかる。 この題名の意味が解ると、 誰が最後に残るかぐらいは想像できるが、 なんせ、いろんな人々の複雑な事情が、 それぞれ、別のところで起こり、 絡み合って、 その場所が、 狭い東北新幹線の中だから、 次々と移り変わる"展開"に目が離せない!! 上手いねー! こうゆう人物の描写はすごく上手い! 外見はイケメン。 性格は基本的に弱い。 また、あくまでも善良?? でも、やることなすことどんくさく、 いざという土壇場で、持っている"力"以上のものを発揮する。 弱いのか、 強いのか、 よくわからないキャラクター。 こんなにもこんがらがって、 この結末を、どう締めくくるのか? 誰が勝者となるのか? とっても楽しみでドンドン読み進んでいくと、 超・意外な人物が最強者で、勝者だった。 「機関車トーマス」の話が、頻繁に織り込まれ、 いったい何の意味がある?っと思っていたが、 やっぱり意味はあったし。 これってなんだか「模倣犯」の犯人か!? と思わせるタチの悪い中学生も登場する。 リアルなスリル満点のストーリーの中に、 ぷぷっ!っと、思わず噴出してしまうような、 "笑い"をちりばめる技はすばらしい!! ドキドキとニヤニヤを同時に経験したい人にお勧めする。 あーでも、 「グラスホッパー」を先に読んだほうがいいみたい… 「マリアビートル」はそれの続きらしい。 読んでから気付くなんて 私もどんくさいんやけど… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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