カテゴリ:歴史あれこれ
![]() 「豊臣家の人々」 司馬遼太郎 ブラッと図書館に行ったら、 この本が、ふと目に止まった。 そういや、今年の大河ドラマ「江~」は、 完全に突っ走って、ドタバタコメディ化してるし、 しばりょうのこの時代の見解はどうだろー?? と思って借りて帰った。 久しぶりに"基本"の歴史小説を読んだという充実感いっぱいだ! これは題名の通り、豊臣家に属した人達を書いたもの。 ----引用文---------- 豊臣氏は、にわかに出現した。 かつてどの政権よりも豪華で壮大なこの政権は、 ほんの十日あまりで、 信じられぬほどのみじかい時間の間に、 忽然と地上にあらわれた。 --------------------
多くの側室を抱えるが、 実子に恵まれる事がなく、 積極的に「養子」を迎える。
ただひたすら、豊臣政権存続を考えて、 (実子を諦めた上で、) 特に早くから、「秀次」を入れ、 跡継ぎとして教育するが、 晩年になって「淀君」との間に実子が生まれたとたん、 態度は急変し、 「秀次」一族、妻、側室、子供たちに至るまで、 根こそぎ、残酷に処刑する。 この事に関しては、思わず顔を背けたくなる。 ここまでするかー?? と、いうぐらい、徹底した殺戮は、 気が狂ったとしか思えない秀吉の愚行だ。 マ、その前に「秀次」自身が、 空気を読んで、機転が利けばよかったのだが… 実子がない上に、 養子にも、"恵まれた資質"のあるものはいなかった。 それは豊臣家が続かなかった、最大の原因! あれ??? 一人忘れてないか??? 「江~」でEXILEのAKIRAが演じている、 「秀勝」だ! ![]() お市の方の三女「江」と結婚し、 その間に生まれた娘・完子は、 後に公家の九条幸家に嫁いでいる。 と、いう事は、 浅井氏、織田氏、豊臣氏の三家の"血"は、 この娘によって受け継がれているわけだ。 メチャメチャ重要人物やん!!! なのに、どうして、 しばりょうは書かなかったのかな? 長生きしてないから? 確かに歴史上はたいした功績もなく、 まったく目立たないけど、 血族のほとんどない豊臣の"血"が、 彼によって、 継承されたという事実は忘れてはならないと思う。 …つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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