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2011/05/19
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カテゴリ:歴史あれこれ

「豊臣家の人々」 司馬遼太郎


ブラッと図書館に行ったら、

この本が、ふと目に止まった。



そういや、今年の大河ドラマ「江~」は、

完全に突っ走って、ドタバタコメディ化してるし、

しばりょうのこの時代の見解はどうだろー??



と思って借りて帰った。


久しぶりに"基本"の歴史小説を読んだという充実感いっぱいだ!




これは題名の通り、豊臣家に属した人達を書いたもの。



----引用文----------

豊臣氏は、にわかに出現した。

かつてどの政権よりも豪華で壮大なこの政権は、

ほんの十日あまりで、

信じられぬほどのみじかい時間の間に、

忽然と地上にあらわれた。

--------------------




豊臣秀吉

何の後ろ盾もなく、

姓も持たない卑しい百姓の身から、

天才的な策略で日本を治めた事は

手品のようだ。

ただ、子孫に恵まれなかった事は、

豊臣政権の致命的な欠落だった。

晩年は、哀れなほど老耄し、

異常行動が多い。





多くの側室を抱えるが、

実子に恵まれる事がなく、

積極的に「養子」を迎える。



豊臣秀次
豊臣秀次

秀吉の実姉の長男。

何一つ、自分の意思で動かず、

秀吉に操縦されて"関白"までになるが、

秀頼が生まれて以降、疎まれて、

結局、妻子を含めた一族全員が処刑される。



小早川秀秋
小早川秀秋

秀吉の正室、寧々の甥。

彼が「関ヶ原の戦い」で、

土壇場で寝返り、

勝負を決定ずける。

かといって、聡明ではなく、

どちらかというと愚昧で、

やはり所詮、秀吉の操り人形。

その2年後に、精神を病んで死亡。



宇喜多秀家
宇喜多秀家

宇喜多家の長男。

9歳の頃より豊臣家に入り、

秀吉に可愛がれで育つ。

彼自身も秀吉を崇拝し、

生涯、忠誠を尽くす。



結城秀康結城秀康

徳川家康のこの時期での

事実上の第1子。

2代将軍「秀忠」の兄。

母親の身分が卑しい為、

実父から跡継ぎとして認められず、

豊臣家へ養子へ出される。

勇猛さも、智力もあるが、

それを発揮する機会さえも

与えられなかった、不遇の人。





ただひたすら、豊臣政権存続を考えて、

(実子を諦めた上で、)

特に早くから、「秀次」を入れ、

跡継ぎとして教育するが、

晩年になって「淀君」との間に実子が生まれたとたん、

態度は急変し、

「秀次」一族、妻、側室、子供たちに至るまで、

根こそぎ、残酷に処刑する。


この事に関しては、思わず顔を背けたくなる。

ここまでするかー??

と、いうぐらい、徹底した殺戮は、

気が狂ったとしか思えない秀吉の愚行だ。


マ、その前に「秀次」自身が、

空気を読んで、機転が利けばよかったのだが…



実子がない上に、

養子にも、"恵まれた資質"のあるものはいなかった。


それは豊臣家が続かなかった、最大の原因!




あれ???


一人忘れてないか???



「江~」EXILEAKIRAが演じている、

「秀勝」だ!

豊臣秀勝


お市の方の三女「江」と結婚し、

その間に生まれた娘・完子は、

後に公家の九条幸家に嫁いでいる。


と、いう事は、


浅井氏、織田氏、豊臣氏の三家の"血"は、

この娘によって受け継がれているわけだ。


メチャメチャ重要人物やん!!!


なのに、どうして、

しばりょうは書かなかったのかな?


長生きしてないから?


確かに歴史上はたいした功績もなく、

まったく目立たないけど、


血族のほとんどない豊臣の"血"が、

彼によって、

継承されたという事実は忘れてはならないと思う。




…つづく





























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Last updated  2011/05/20 09:30:05 AM
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