プラタイ～PrivateTime～

近藤勇	土方歳三

水戸派とういうべき芹沢派

芹沢鴨せりざわ　かも、平山五郎、平間重助など。

芹沢鴨


この２派対立の根源は、

百姓上がりの近藤土方が、武家出身の芹沢に対しての劣等感だった。



ぼんぼん育ちの芹沢は、

おんな癖悪く、借金は踏み倒す、酒癖は悪いなどなど、

豪遊悪行三昧。


良く言えば、近藤派は、それに天誅を下した。




本来の武士なら到底思いつきもしない極めて陰険な方法で、

芹沢を惨殺した。


用意周到に、人知れず、静かに、確実にとどめをさし、

呆れるほど、しらばっくれる。



なぜ、こんな事ができたか？？



確かに芹沢はひどい男だったかも知れない。


だが、それ以上に、

近藤、土方には、

｢武士道｣に対しての、憧れ以上の強い美意識が病的なほどあり、

本当の武士以上の武士になろうとした。


あこがれ、、努力し、妄想に近い美意識ができ、

時代の変化も見る事なく、独自の宗教を作り上げてしまった。




武士になりたい一心で、人生を邁進し、

幕府の御用浪士となり、

いよいよ、武士と認められる格式を得、

夢は実現し、稀有の出世をするわけだが、



時すでに遅し。



当の幕府にはすでに何の権力もなく、

政権を失ってしまっている。


倒産した会社から空手形を掴ませられたようなものだ。



近藤は板橋で刑死。

土方は五稜郭で戦死。




やはり、

後世を生きる私には、

この二人の生き方には大きな疑問は残り、

アホみたいな骨折り損な人生に見えはするけれど、


武士というものに陶酔しきっていた彼らは、

憧れた夢を実現し、

たとえ時代はどう変わろうと、

人生の目標は達成することはできたのだから、

幸福な人生といえる。


もしも、

織田信長がいた戦国動乱期に生まれていたなら、

近藤、土方家は豊臣家に匹敵するほどの大家になっていたかもしれない。



二人とも、最期は見事で、

武士に焦がれてブレない人生を生き抜いた、

日本史上最後の武士だった。



ずーっと前に、トム・クルーズと渡辺謙の

「ラストサムライ」という、


【送料無料】ラストサムライ

嘘はったりの映画があったが、

彼らこそが正真正銘ホンマもんだ！！








先日の京都行きで、つくづく思ったことだが、

たった、１５０年しか経ってない…


この時から現在までの変遷は、なんて激しいんだろう…


こうやって妄想してると、

行けなかった八木邸に、またﾁｮｯﾄ心残りが…






《参考図書》

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