10~13週の胎児の首の後ろあたりに見られる黒っぽい腫れのことをNT( nuchal translucency )後頚部浮腫と言います。これはリンパ液が溜まった状態でいわゆるむくみのようなものだそうです。
この時期の胎児は身体が急速に大きくなるのに対し、臓器(特に心臓)の成長が追いつかず、しばしばこのむくみが見られるそうです。そして、このむくみが厚ければ厚いほど染色体異常(主にダウン症)である確立が高くなるそうです。目安として3.0ミリ以上だと染色体異常の発生確率が高くなるされています。
ただし、「NT=染色体異常」というわけではありません。
NTが見られなくても染色体異常がある場合もありますし、NTが見られても正常な場合もあります。また、染色体異常の発生確率は母体の年齢とも関係していて、基準の3.0ミリを超えるNTが確認されたとしても母体が若ければその発生確率は高齢の母体と同等になる程度です。染色体異常かどうかの判定は羊水検査によってしか分からないそうです。
私の場合、11W1Dの妊婦検診でNT3.3ミリが確認されました。
その3日後の11W4DにはNT1.6ミリと半減、さらに一週間後の12W4DにはNTは消滅しました。
「NT3.3ミリ」の意味するところは、「母体年齢の3倍の確率で染色体異常(ダウン症)が発生する」と言うものでした。私は28歳だったので「1000人に1人」の確率が「1000人に3人になる」と言う意味で、「1000人に3人」という確率は母体35歳の確率ということでした。
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