柔道100キロ超級の決勝戦、喝!じゃありませんでした?
夏休み4日目、一日の大半がオリンピックで潰れてしまう毎日です。メダル獲得数が前回よりぐっと増えて、連日見て気持ち良い試合が続くので、ついテレビの前に立ち止まってしまいます。そんな中で、柔道男子の100キロ超級の決勝戦は、勝負の結果を別にしても後味の悪い試合でした。勝者の金メダリスト、リネール選手の戦い方は、「勝ちにこだわった」ものなのだそうで、まさに毀誉褒貶、褒め讃える人もいれば、貶し誹る人もいました。大きな体と強い力を十分生かしたものと言えば確かにそうだし、組み合おうとしなかったと非難する声もありますが、現行のルールに照らせば決して違反ではないらしいです。わたしは、「姑息」という言葉が、本来の一時しのぎという意味でも、誤用されるている時の卑怯なという意味でもぴったりくる態度と感じましたけど、とにかくルール違反ではないというのですね。ブーイングをものともせず、表彰台で満面の笑みを浮かべ両手を挙げて金メダルをアピールするリネール選手は、立派で美しい体つきのイケメンさんでした。でも、その顔が、わたしには桝添前都知事に見えました。「違法ではない」ことを盾に、「辞任はしません。その代り任期を全うさせていただけるのなら報酬は要りません!」とまで言っていたくせに、辞めるとなったら、それまでの給料はもちろん、湯水のように使った都民の税金を返そうともせず、あまつさえボーナスまで奪って受け取って行ったあのお方。あの時も、わたしは『この人、まさに正誤両方の「姑息」を体現したような人だわね!』と思ったものでした。そういえばあの方もフランス語が得意でしたね。(って、これは別に関係ないのでしょうけど)原沢選手は、リネール選手とこれから何度も対戦するチャンスがあると思います。次回からは、組み手に持ち込むことのできなかったあの試合を教訓に、何とかして彼の逃げ道をふさぐ術を身につけてほしいものです。リネール選手も、これからずっと逃げ続けて行くわけにはいかないのだから、さらに自分を磨いて、正々堂々若手の有力選手を迎え撃つ、今よりもっと素晴らしいチャンピオンになってほしいです。だって、まだ27歳?全然若者じゃありませんか!だけど、あの決勝戦の審判員、あの人だけは許せない気がします。ネットでは、お金もらってんじゃないの?なんていう声が上がっているそうですが、それはともかく、まず第一に国際試合の決勝戦を担当するような審判員があんな試合を容認するってどうなの?と思う訳です。フランス贔屓、ニッポン嫌いなんて声もあるそうですが、いくらなんでもそのあたりの審査や教育はきっちりされてると信じたいです。ただ、リネール選手は絶対王者だそうなので、だから、キミそれはダメだよって言えなかったのかな?と思ったり。でも、そういう審判員が頂点に立っているような審判団って信頼に値するのかしらって思ってしまいます。一人の未熟な審判員のせいで試合の公正さが損なわれないようにと、柔道界もジャッジに関して色々制度や資格を手直しして今回のオリンピックを迎えたそうです。でも、それが十分でも万全でもなかったことが、最後の最後に露呈してしまったようですね。