Finn Comfort 思い出の靴を修理に
この間秋の靴を買って、早速履いてみるととても履きやすく、歩きやすいことを確認して喜びながら、そういえば、と、大分前に買ったすごく歩きやすい靴が二足も、靴箱で眠っていることを思い出しました。どちらもFinn Comfortというメーカーの靴で、一足はスニーカー、もう一足はちょっとパンプスっぽい靴です。どちらも大変履きやすくて歩きやすく、愛用していたので、踵など大分傷んできていました。こんな感じ。もう片方は底全体はまだ模様が残っていますが、踵は擦り減って、模様もなくなってしまっています。買った靴屋さんで「修理も承りますよ」って言われていたので、しばらく履いた後で手入れをお願いしようと久しぶりに駅前のそのお店に行ったら、なんと閉店していたのです。修理可能と聞いていたので安心して買ってしまった、かなりお高い靴でした。このまま履き続けたら修復不能、履けなくなってしまうかもしれないと思って、それ以来足を入れることもなく二足仲良く靴箱でおねんねしてもらっていました。実はそのままほとんど忘れていたのですが、先日、たまたまネットで靴の修理屋さんが目に留まりました。Finn Comfortの靴の修理をしましたという記事が写真入りで出ていたのです。他にもFinn Comfortの修理ができるというお店が何店か出ていて、そのうち一軒が、住所を見ると我が家からバスと電車を乗り継いで2-30分で行けそうな場所だったのです。電話をしてみたら、来られるのなら現物を持って来店してもらって、見させてもらって、説明を聞いて決めてもらうのが一番いいと言われるので、相談だけで終わってもいいからと行ってみることにしました。地下鉄で都県境を越えて最初の駅で降りるまではよかったのですが、お店の場所がめちゃくちゃわかりづらくて、地図アプリを見ながらうろうろ。商店街の中ではあるのだけれど路地を一本裏に入らないとならないので、なかなか見つけられなかったのです。そこはお店ではなく、修理工房でした。工房には職人さんが1人だけ。まだ二十代かもという感じの若い男性でしたが、靴を見てきちんと相談に乗ってくださいました。結局スニーカーの方は底(ソール)全体が接着剤の劣化のため本体から剥がれる寸前、実際彼が引っ張ったら剥がれてしまい、ソールを新しくまるまる制作して交換することを勧められました。費用は15,000円もかかるそうですが、新品とまでは言わないけれどかなり綺麗になって、履き心地も今とさほど変わらないはず、そしてまた数年は履けるということなのでお願いすることにしました。パンプスの方はソールはまだ大丈夫だと思うとのことで、今回は踵の補修だけ。こちらは両足で4,000円ですって。踵だけは1〜2週間、ソール交換は1.5ヶ月くらいで出来るようです。修理代20,900円(消費税込み)を払って回れ右して表に出たら、来た時は誰もいなかったその路地になんと4人もの方が並んで待っておいででびっくり。その短い行列に軽く会釈しながら、あ、大丈夫なお店なのねと、実は内心ちょっとホッとしつつ路地を後にしました。もし、秋の旅行までに直って、本当に履き心地も変わらなかったら、秋の旅行にはこのどちらかを履いて行くのもいいかもと思ったりしています。というのは、スニーカーの方は、以前ブロ友のnaominさんとご一緒した高野山の旅に履いて行った思い出の靴で、もう一足のパンプスは、それより少し前に堺の町をひとりで丸一日これを履いて歩き回ったけれど、翌日足も膝も腰も全然へっちゃらで、魔法の靴だ!と感動した思い出のある靴なのです。そんな思い出と一緒にまた旅をするのもいいかな、なんて思ったりしています。でも、戻ってきた靴を履いて実際歩いてみないことには、決められませんね。