ぶりの卵を煮ました
先日、仕事帰りにいつもと違うスーパーに寄ったら、ぶりの卵が一腹399円でした。で、それが売れ残ったらしく半額になっていました。 一腹ということは2本、けっこう大ぶりな卵です。それが199円ですから、1本は100円足らず、安いですよねえ。生たらこはたまにお魚売り場で見るし、鯛の卵なんかも買ったことがあるけれど、ぶりの卵は初めてでしたので、その場でスマホでレシピを調べてみたら、他の魚卵と同様煮付けにするようです。今が旬で美味しい書いてあるし、煮付けなら簡単!と思って、4パック残っていたのを全部買うことにしました。 実は生たらこの煮付けが大好きなので、いわゆる大人買いです。生の魚卵はきっと足が速いでしょうから、火を通すにしても新鮮なうちにお料理したほうがいいだろうと思い、夕食後、お尻が椅子に張り付かないうちに台所に立ちました。せっかくお安く手に入れたのに、無駄にしてしまったらもったいないですものね。ところが、ぶり卵さん、一筋縄では行きませんでした。生たらこも鯛の子もサッと水洗いして、薄皮をささっとお掃除するだけで調理できたので、甘く見ていました。もしかしたら全部がそうというわけではなくて、偶々わたしが買ったのがそうだっただけと言う可能性も高いですが(何しろ残り物ですから)、少しだけマシなのが1パックはあったものの残りの3パックは、どれも縦横無尽に血管が走っていたのです。ほとんどが1mmあるかないかの細さとはいえ中に血が残っていて、そのまま煮たら流石に変な匂いや味がするかもしれないと思い、薄皮を剥いてから剥がせる血管は外し、剥がせないのは爪楊枝で破って血を洗い流しました。それがもう、手間がかかるのなんの。 4腹8本の卵を綺麗にして、何度か水を替えて血を洗い流し、1.5〜2cmの輪切りにしました。 安いからと欲張って大量購入したのでなかなか大変でしたが、ここまで来ればもうこっちのもの、あとは超簡単です。 一度茹でこぼしてから生姜を入れ、調味料を加えて20分ほど煮て、あとは冷ますだけです。 シチューパンいっぱいできました。 おいしい。なかなか上手く出来ました。臭い対策に生姜を多めに入れようかと思ったけれど、生姜が多すぎると今度はそちらが強くなりすぎるかもと思い直して普通の量にしたのですが、匂いも味も大丈夫だったのでホッとしました。生たらこより卵の粒が小さくて柔らかく、上品な感じ。 こんなにたくさんあると、夫が喜んでバクバク食べてしまいそうなので、今回いつもより砂糖も醤油も控えて薄味にしましたから、上品なのはそのせいもあるかしら? 出汁など何も使わず、酒、醤油、味醂、砂糖だけで、とても深みのある良い味に仕上がっています。 息子のところにも少しお裾分けしました。 魚卵が4パックだから、消費税込みでも鍋一杯845円くらい?あとは生姜と調味料と燃料費。やっぱりお安くできましたね。満足、満足。