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カテゴリ:お花たち
先日のデジイチ君デビューでアップした黄色いユリ、もしかしたらとは思っていましたが、スカシユリだそうです(mi-saさんのコメントより)。
そうだと思ったのよね。 って、負け惜しみ言ってるわけじゃありませんよ。 (な~~んて言っちゃって、かな~~り負け惜しみに聞こえるけど) ほら、このユリ、お花が上を向いて咲いてるでしょ。 これってスカシユリの特徴のひとつなんです。 だからそうかもって思ったのですけど、スカシユリって、もう一つ大きな特徴があって、それは花弁の付け根に隙間があることなんです。 名前にも、それが現れてるでしょ? でも、そんな隙間は見えなかったので、どうかしら?って思ったのです。 どうやら、最近のスカシユリは品種改良が進んで、多分花弁の幅が広い方が見栄えが良いから、その方向で交配されたて、根元の隙間がなくなっちゃったのかも。 栽培されてるスカシユリは、きっとこういう形になっちゃったんでしょうね。 今朝も、通勤路の脇のお宅の玄関前で咲いていたスカシユリを見つけたので、写真を撮ってみました。スマホなのでイマイチはっきり写っていませんが、真上から写してると、根元に隙間があった痕跡、残っているような気が。。。う~~ん、するような、やっぱりしないですね。 というわけで、WIKIさんからスカシユリの写真をお借りしてきました。これなら花弁の根元に隙間があるのわかりますね。 でも、この姿、今ではなかなか目にする事が出来ないようです。 自生のスカシユリは、栽培、食用を目的に乱獲され、また動物の食害にもあい、今や各地で絶滅を危惧されています。 どこの県でも、レッドデータブックに載ってるような状況で、絶滅危惧種とか準絶滅危惧種とかになっちゃってます。 スカシユリだけでなく、カノコユリなども、盗掘のため自生種はほとんど姿を消してしまったと言われています。 ユリは江戸時代から栽培されるようになりましたが、里の近くにたくさん自生していて、絵や和歌の題材にもされ、身近なお花として愛されてもいた、その割に栽培が難しいため、日本ではあまり園芸植物としてはポピュラーではありませんでした。 ところが、かのシーボルトなどによってヨーロッパに紹介されて、かの地では大変評判になったそうです。 というのも、ユリは世界中に100種類ほどあり、そのうち日本に自生していたのは十数種類だそうですが、日本のユリは、色、姿(大きさ)香りで抜きんでていからだそうです。 カノコユリがヨーロッパに紹介されるや、ユリ栽培の大ブームがおこり、テッポウユリはイースターリリーの名でキリスト教会にはなくてはならない花になるなど、日本のユリは非常に注目され、人気を博したと言います。 なので、明治から第二次世界大戦前まで、ヨーロッパ、アメリカに日本から大量のユリの球根が輸出されていたんですって。 そんなこと、存じでした? それにね、今、日本でも色んなユリの新品種が販売されているでしょ?あの、新しく交配されるユリたちのほとんどが、多かれ少なかれ日本原産のユリの血を引いてるとか(あ、血はないですね!)。 あの、大ブームを巻き起こし、今も人気の「カサブランカ」も、山百合の血が流れているらしいです(って、血は流れてないってば !)。 先日、ブロ友の暑がり屋さんが、お近くに咲く自生のピンクのゆりの写真を今度取ってきてくださると書いていらっしゃいました。 確かオトメユリと書いてあったような。。。 その名も、絶滅を危惧される種のリストに上がっていたような気がします。 そのユリも、そしてその自生地も、数少ない生き残りなのかもしれません。 きっと地元の方々が、すごく手をかけ心をかけて大切に守っていらしたのでしょうね。 感謝しないと。 暑がり屋さん、早くお友達をおだてて(唆してでしたっけ?)車出してもらってくださいね。 素敵な写真をアップしてくださるのをお待ちしています。 自分から薀蓄編などと自慢たらしくタイトルを付けた割にはあまり中身のない内容で、しかもそろそろハナシが広がり過ぎて収拾がつかなくなってきたので、本日はこの辺で。 お後がよろしいようで。 追記 暑がり屋さんが、↑に書いたユリを今年は見に行く時間がなさそうだとおっしゃって、映像を送ってくださいました ![]() リンクしておきますのでよければ可愛いオトメユリ(ヒメサユリご覧になってください。 ![]() ココです。 やはり準絶滅危惧種だそうで、保護と繁殖には相当神経を使っていらっしゃるようです。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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