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テーマ:和菓子(1005)
カテゴリ:読書
田牧大和著、江戸の下町で上菓子司「藍千堂」を営む晴太郎、幸次郎兄弟と職人茂市と彼らを取り巻く人々の日々の暮らしを描くシリーズ第一作です。
昨日から読み始めました。 田牧大和さんとの出会いは、「鯖猫長屋」シリーズの作品でした。 鯖猫長屋と呼ばれる長屋で暮らす人々とその呼び名の元になった超男前の鯖猫が活躍するシリーズです。ここしばらくそのシリーズの新刊が出るのを辛抱強く待っていたのですが、いくら待っても出てこないので別の作品を図書館で検索してこちらの藍千堂シリーズを読み始めてしまいました。 お菓子屋のお話だからと言って甘いハナシがつづくわけではなく、天才和菓子職人であった父が亡くなり、父存命の頃は仲良く暮らしていた叔父夫婦に家からも店からも追い出された晴太郎、幸次郎の兄弟が父のもとで職人として働いていた茂市を頼ると、茂市は営んでいた店を兄弟に譲って自分は職人となり、それから3人は藍千堂で仲良く暮らしています。 なぜか父亡き後人間が変わってしまった叔父、二代目清右衛門、清右衛門の娘で弟幸次郎を慕うお糸、父の親友で今は兄弟の後ろ盾の大商人の伊勢屋総右衛門、南町定廻り同心岡丈之介、旗本松沢利兵衛、荘三郎親子と荘三郎の妻で氷柱姫と異名を取る雪など、次々と興味深い人物が登場します。 第一巻の本書が終わったところで、優しかった叔父が突然亡くなった父を憎み兄弟と、兄弟の店藍千堂を目の敵にするのか、その訳はわかりました。 わかったところで、この人たちはどう関わり合いどう暮らしていくのだろうと興味が募ります。 章ごとに登場する江戸時代のお菓子たち、これもまた隠れた主人公です。 藍千堂のお菓子を再現してあるお店ができたら楽しいだろうなんて想像しながら読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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