怒濤の年越しそば
今日から、はるばる電車でポンポコ村に帰省します。 チクワが居なかった頃は安い高速バスで帰っていたのですが、最近は電車の指定席を予約することにしています。 早めに横浜を出て、八王子で特急に乗り換えるまでの30分間でお昼ご飯を食べる予定だったのですが、家をでるのがギリギリになってしまい、乗り換えまでの時間は15分間のみになってしまいました。 それでもなんとかお昼は食べておきたいところ。チクワを抱えているので、夫とイイタヌは交代でお店に入ることにしました。 先に夫が立ち食いそば屋に入り、その間イイタヌとチクワはソワソワと外で待っていました。なかなか夫が出てこないので、キオスクでお弁当を買おうとしたら、お弁当は既に売り切れ。落胆しながら立ち食いそば屋の前に戻ると発車7分前位になってようやく夫がお店から出て来ました。イイタヌは残り時間で食べる自信がなかったので、諦めて特急が来るホームへ向かう事に。 歩きながら夫に「意外に時間がかかったね」と言うと、「券売機でカレーのボタンが見つかりにくかった上に、カレーが恐ろしく熱かった、口の中を火傷しながらも頑張ったのだ」とのこと。そば屋でカレーを食べるからそんな目にあうのだ。 ホームに着くと、ここでも立ち食いそば屋を発見。発車まで残り5分だったのですが、ここだったらなんとか間に合う気がしたので、イイタヌも諦めていたそばを食べることにしました。 「電車が来たら合図するから」と夫が言うのを尻目に、いそいで大好きなキツネそばを注文。イイタヌは夫の失敗を教訓に、水を足して冷ましてからそばをすする。電車が来るのが見えて、夫が呼ぶ声が聞こえたけれども、並んでいる人が多いから発車までにはしばらく時間がかかるはず、なんとかキツネだけは食べなくてはと、ギリギリまで食べる。 口の中にキツネをほおばりながら店を出ると夫の姿が見えない、それでも電車に乗りさえすれば、指定席で出会えるだろうと、電車に飛び乗る。 ところが、飛び乗った先は超満員の自由席車両で移動する事もままならない状態…。わざわざ指定券を買ったのに、なんと悲惨な! それでも夫とチクワはイイタヌよりも先に乗ったのだから、指定席に座れているはず、とりあえずイイタヌも乗れたという報告を携帯でメールしてみると、夫も満員の自由席で身動きがとれない状態でいるとの返信。せっかくチクワの為に確実に座れる指定席をとったのに…チクワはつぶされていないだろうか。そして次の停車駅まで1時間、乗車時間の半分をこのまま我慢するのか…と思っていたら、イイタヌの乗った所は丁度自由席と指定席の間だったらしく、振り返って見ると意外と空いていて、難なく指定席へたどり着くことが出来ました。 その後は我慢していたトイレにも入り、そばを食べてのどが渇いていたのでビールも買い、雪景色を眺めながらゆったりと旅を楽しむ。やっぱり指定席をとっておいて良かった。 それにしても、チクワは大丈夫かな…と思っていると、ようやく停車駅に着いて、ムキムキしながら夫がやって来ました。「ちゃんと打ち合わせをしておけば良かったね」と夫に言うと、「合図をしたら、すぐ出てくるって打ち合わせしただろ!」と言われました。そういえば、そんな気もするけど、キツネに夢中で忘れてた…。 とはいえチクワも無事だったようだし、夫の分のビールを渡すと、夫の怒りも和らいだ様子で、残りの電車の旅も楽しく過ごす事ができました。 めでたし、めでたし。