2009/03/05(木)04:35
コンビニのお兄さんとおじさんの事
仕事帰り、イイタヌ夫といつものコンビニに寄り道。
ちょっとの買い物だったし、自転車を停めるのが面倒だったので、イイタヌは外で待ってたのですよ。
そしたら、イイタヌ夫、なんだか興奮した様子でお店から出てきました。
面白い新商品でも見つけたのかな?と思ったらそうじゃないって。
「ヤツが今日でここの店は最後で別の店舗に移動になるんだって。狸、お別れの挨拶してきたら?」だって。
ヤツってのは、コンビニのお兄さん。
別に格好良いわけでもないし、愛想笑いをしたりもしないし、世間話をしたこともないと思います。
ただいつもキビキビ働いていて、お客の動きをよく見てるな~と、イイタヌ夫と感心していたのでした。
名札には「トレーニング中」とあったけど、アルバイトの人とは違う感じ。
店長になる前の研修とかで、何店舗かまわるんでしょうかね。
まあ、ほぼ確信してはいたのですが、ヤツの方から「今日で最後」って言うって事は、やっぱりイイタヌ夫の顔を覚えてましたね。
きっと、イイタヌのことも…。
ちょっとどうしようかなと迷ったけど、勇気を出して一人でレジの前に行って挨拶をしてきました。
「今日で最後なんですって?今までお疲れ様でした。新しいところでも頑張ってください。」って。
ありきたりな言葉ですけどね。
ヤツは驚いたような泣きそうな顔をしてから、すぐに慣れない感じの笑顔で「ありがとうございました。」ってお辞儀をしてくれました。
いつもポーカーフェイスで働いているイメージだったから、笑ったところは初めて見たと思います。
勇気を出して挨拶しに行って良かった!
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イイタヌは、以前東京で働いていた頃、会社の近くのコンビニの店長さんに色々と良くしていただいていたのですが、会社を辞める時に挨拶もせず、それっきり。
お別れを言おうか、どうしようかと迷いましたが、なんか緊張しちゃって言えなかったのです。
最後に買い物した時のレジは店長さんじゃなくて、店長さんには会釈だけして出てきてしまった…。
その店長さんは、イイタヌがお弁当を買うと、時々、賞味期限ギリギリらしき肉まんやら唐揚げをサッと袋に入れてくれたり。
残業で遅くなった時に行くと、サンプルの小さなお酒を入れてくれたりしたのですよ。
その店長さん、他の常連客にもそうなのかと思ったら違ったみたい。
会社内の人に聞いてみたところ、男性と、スレンダーでカッコイイ感じの女性は、そんなサービスは受けた事がないとのこと。
もう一人だけ、そのサービスを受けてたコがいたのですが、そのコとイイタヌはいくつか共通点がありました。
ポンポコ県出身で背が低くてポッチャリ体形。
あともう一つは、可愛い事!(笑)
彼女もたぶん狸。
彼女もイイタヌも、充分、栄養は足りてるように見えてたハズですが、オマケしてくれたのはなぜか…。
きっと、店長さんも狸だったからだと思います。
店長さん、狸っぽい風体をしてましたからね。
「若い雌狸が都会で頑張ってる!これでも食べなさい。」って、親切にしてくれたのでしょう。
やっぱり、ちゃんとお礼とお別れの挨拶をしておけばよかった…。
イイタヌは結構、こういう後悔が多いです…。
お別れの挨拶って、なかなか言いにくい。
ヤツの笑顔を思い出して、今後はちゃんとしたいなと思います。