働きマンの日々

2005/12/01(木)23:57

BOOK(48)

突然ですけど、私が通っていた私立高校は仏教校でした。 浄土宗の学校で、宗教の時間に仏教について簡単なことは勉強したし、 毎週、月曜日の朝礼と、宗教の時間の始まりにはお経を読んでいました。 さらに私は音楽部で合唱をしていたので、宗教行事のときには「聖歌隊」といって 音楽法要の歌を歌っていたんです。 だからお経や宗教に結構親しみがあるというか。あ、でも別に修行とかはしてませんヨ。 さすがに今は法事のときくらいしかお経を読まないし。 ちゃんと知ってるのもホントに一部ですから。 最近ずっとキリスト教関連がバックボーンとなった小説を読みまくっていましたが、 宗教というものは文化や社会の形成に深くかかわっているし、 意識していてもしていなくても、現代を生きている私たちの日常に深く入り込んでいるものなんですね。 私は大学で社会学部だったんですけど、宗教社会学というジャンルもあります。 そんな私ですけど、禅についてはよくわからなかった。 浄土宗だって同じ仏教ですけど、考え方が違うというか、難しい。 で、この本を読んで禅ってどういうものなのか勉強になりました。 物語は山の中で発見された禅寺と、そこで起こる殺人事件についてだけど、 禅について、その修行についてがとても良く書かれています。 最後の解説で密教が専門の宗教学者さんや実際の禅僧がこの小説をほめているほどです。 といっても宗教的知識がなくてもすんなり読めますのでご心配なく。 少々感じや宗教用語が多いですけど^^; それもまた作品の雰囲気を作り上げていて良いと思います。 ところで、イロイロなビジネスを目的とした新興宗教が沢山ありますよね。 そんなこともあって宗教アレルギーの人も多いと思います。 聞いた話ですが、宗教系の学校で基礎を学んでおくと、 そういう新興宗教にひっかかりにくいんですって。 それはちょっとわかる気がします。 私が考えるチェックポイントは、自分や家族が困っているときに 急に近づいてくる宗教団体は怪しいということかな。

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