マメマメグサ

2010/05/27(木)08:37

お茶の時間に絵本の国へ Vol.2

絵本(3)

小さいころ、教育テレビで「おーい!はに丸」という、王子と馬の埴輪の着ぐるみが日本語を学ぶ番組がありました。おーい、はにまる、はにまる王子~♪土台、埴輪なので、目は黒い穴が開いているだけ、笑顔になっても目が笑ってなーい・・・。はにまるくんのうつろに開いた目がこわくて、なかなか凝視できないキャラでした。 黒々とした大きな目、というのは黒目の大きい子どもの顔を描くときのデフォルメとして用いられがちですが、当時は、黒目大きければかわいいってもんじゃないだろ、ってか、なぜ埴輪??などとモンモンと考えてました。 そんな私にとって、「ぐるんぱの幼稚園」「たろうのおでかけ」でおなじみ堀内誠一さんの描くぐりぐり黒目玉の登場人物は、正直苦手でした。特に「たろうのおでかけ」のたろう、やっぱり目が笑ってないもん・・・。そのくせ、しつこく何度も本棚からひっぱりだして読んでました。こわいモノ見たさ? 今読み返すとこのたろう、かわるがわる大人に注意されながらも、交通ルールを守らずにあぶないことをしようとする、なかなか目の離せないやつです。しかし、たろうよりももっと油断ならないのが犬のちろーたち、注意されたたろうが「だってぼくたちとてもいそぐの」というのにかぶせて、「おまけに、(持っている)アイスクリームがとけるから」などという、もっともらしい(?)言い訳をしれっと展開する、悪知恵のはたらくやつらなのですよ。それにしてもこの絵本、これでもかとまでに子どもたちに交通マナーを教えてくれてたんだなぁ。 描かれている生活風景はかなり時代を感じるもので、オート三輪なんてそもそも私の時代でも見たことないし。。たろうのお母さんが昭和ヘアスタイルで割烹着を着ていたり、(きちんとお花も活けて、梅?果物?を漬けてる瓶を窓辺に並べてるステキ主婦です)たろうの家のお勝手口からのぞく洗濯機がおそらく二槽式だったり、絵を見るだけでも興味深いです。 それにしても、小さい頃はちょっぴり怖かったぐりぐり黒目玉がとってもかわいく感じるのは、私自身がぐりぐり黒目の輝きをすでに失ってしまって久しいからなのでしょうか。大人になった今、ちいさい子の黒々としたつややかな大きな目って、すいこまれるようにつくづく見入ってしまうのです。そして「たろうのおでかけ」のたろうもなんて愛らしいこと! 他の「たろう」シリーズもちょっと読んでみたいです。図書館で借りよかな。 にほんブログ村

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