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弱井も通う人気ラーメン店の雇われ店長・玄は、過労で
心身クタクタ。さらに、意地の悪い本部長から嫌味や無理難題を言われる。 その結果、酷いうつ状態に。寝込んでしまう。 早乙女メンタルクリニックに行くが、ぱぱっと通り一遍の診察。(先週の女医といい、ここに行ったらダメ) 弱井は、玄を見かけなくなった理由を知る。 従業員「うつと診断されたそうです」 「なにせうちの会社、ノルマがハンパなくて。店長がうつになるの、これで四人目なんです」 なにー?!とんでもないブラック企業じゃないか。異常だよ。 どんよりしていた玄が、異様に陽気になる。服装もおかしい。常軌を逸した振舞いは、迷惑なほど。 同居する妹が弱井に相談すると 「双極症の可能性が高いと思います」 元気いっぱいの躁(そう)状態と、気分がずんと沈むうつ状態を繰り返す、脳の病気。 「この病気の難しいところは、患者さんはうつ状態で苦しい時に病院に行くので、うつ病と診断され抗うつ剤が処方されてしまい、その薬がきっかけで急激に躁状態になる 場合があるんです」 あらら・・・それは困る。薬、怖いな。 弱井のネクタイ、白熊柄でかわいい(笑) 「非常に診断が難しい病気で、正しく診断されるまで8年かかるともいわれています」 えーっ!長い! 「自分が病気じゃないと思っている人を精神科に連れてくるのは、難しいと思います」 …そうだね。 「このまま躁状態が続くと人とのつながりを失い、急激にうつに転じたり、また躁とうつの混合状態に入る場合があります。そうなると、自殺の危険性が高まります」 言動が迷惑だから人が離れるね。躁とうつの混合!メチャクチャだ。で、猛烈に落ち込んでしまうのか。 苦労してきた兄妹。玄は妹のために頑張ってきた。 「なのに、すっかり人が変わってしまって」 別人だものね、本当に。 「何かあったら、すぐにご連絡ください」 本当にこんなこと言う医者、いないでしょう。 家を出た玄を妹・弱井が探し当て、無事に保護。玄が慕う柔道の師匠が玄を説得し、病院に連れていく。 「双極症Ⅰ型の可能性が高いです」 で医療保護入院。 玄は恵まれている。心から心配してくれる人…妹・師匠・弱井がいる。そして、弱井の仕事仲間が力を貸してくれる。羨ましい。 雨宮「玄さんの病気を知った上で楓さんと一緒になる人なら、何があっても二人で乗り越えていけると思います」 それは・・・お気楽というか、きれいごとだな。相手家族の考えは?反対される可能性も十分ある。 弱井先生のネクタイ、今度はパン柄。おもしろい。 「この病と共に生きていくという覚悟が」 「一生治らないんですか?」 「薬をのみ続ければ、糖尿病や高血圧のように共存できる病です」 こう言われた方はショックだよね・・・治らない/共存 という言葉が衝撃。重くのしかかる。 玄は、ダイニングルームで男性に声をかけられる。彼は 自分も双極性障害だと言い「焦らずにね」と優しく助言をくれる。それに対し玄は 「まあ、ああなったわけじゃないし」 フワフワと一人踊っている女性患者を指さし、軽く笑う。 すると、男性の表情が変わり 「そっか…君はまだ病気を受け入れられないんだ。だってここの人たちを見下してるでしょう?自分もここの人たちと同じ仲間だって、認められないんだねぇ」 そう言って立ち去る。 えっ、いや、でも、玄がそう思うのもわかるな。女性を 小ばかしたのは良くないにしても`彼女と自分とは違う´と思うことは、正直言って腑に落ちる。 だが男性は、入院三回・長く精神疾患である者として 「ここにいる患者たちの間に、上下はない」という信念が芽生えたのだろう。「事実、同じ病棟に入院している」と。なんと言うか…悟りを開いた人という感じ。 退院した玄は、精神保健福祉士から、生活訓練施設に通うことを勧められ、従う。(私も通いたい) そこの利用者から、勤めていたラーメン店をほめられ嬉しくなる。気分が高揚しスープ作りに没頭、妹が戸惑う。 うーん、ラーメンがおいしい と言ってきた人に悪気はなく、普通の会話だ。でも、双極症で早く仕事復帰したい玄には刺激が強く、躁状態を招くってことか。 妹の付き添いなしでクリニックにやって来た玄。 「あいつを巻き込むわけにはいかないんです。あとは一人でやれます」 そんな玄に弱井が、柔道の創始者・嘉納 治五郎の言葉を 投げかける。 「彼の言葉に`自他共栄´の精神がありますね。人を頼ることができるのも、強さではないでしょうか」 「僕たちは、玄さんと一緒に病と闘うチームなんですよ」 優しい!こんな医師と出会いたい。(無理) 玄に解雇通知が届く。ショックを受け、師匠を訪ねる。 逆境にめげず頑張ってきたが、もう・・・と苦しい胸の内を明かす。師匠は静かに、彼を力づける。 「ずっと負けたくないと思ってきたけど、`頑張らない闘い方´もあるのかなって」 「それが、今の俺の闘い方なんだって」 病気を受け入れ、サポートされることに納得する。 これは、ずっと一人で奮闘してきた人だからこその言葉。 会社に労災申請したいところだが、弁護士費用など必要だし、精神的にまた大変だ。 熱心に働いて会社に貢献し、部下からも慕われている そんな人物が心身ともに壊されてお払い箱にされるなんて、酷すぎる話だ。 仕事熱心なのはいいが、度が過ぎると取り返しのつかないことになる。恐ろしいよ。後悔しても遅いのだから。 医療保護入院・精神保健福祉士・生活訓練施設 どれも 初めて聞いた言葉。 小林 薫、さすがの貫禄ね。(年とったな) 自分も双極性障害だ と玄に声をかけてきた男性・・・ 元 大企業の管理職だとも言っていた。彼のこれまでの話、聞きたいわ。 長文を読んでくださり、どうもありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年09月10日 23時52分35秒
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