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雨宮「彼女のこと、重たく感じて逃げました」
仕方なかった。まだ高校生だったし。 「多分、高校ではもう発症していた」 言動からいって、間違いないね。 「あの時こうしたら、ああしたらって後悔ばかりで。 優しいな。 精神科の看護師なんて、私には…」 あらら…そこまで弱ってしまったのか。 弱井は、今の雨宮には医療知識がある と言う。そして 「あなたのお節介な性分は、もろ刃の剣です。時には、 恨まれることもあるかもしれない。でもきっと、人を助けることも沢山あるはずです」 こう言われると、救われる。 * * * バー。風花は相変わらず、態度が悪い。(普通ならクビ) 「コミュニケーション能力が不足していると感じるなら、SSTを試してみるのはいかがでしょうか?」 岩国「社会生活 スキル トレーニングの略。デイケアで毎週行っているプログラムなの。ロールプレイを通して、感情をコントロールするスキルを学べる効果があるって 言われてるんです」 「通いながら、小山内さんの目標を見つけてみませんか?」 これまで、目標を持つことがなかった…意識したこともなかった様子の風花。 目標、大事だね。生活の張り合いになるから。 * * * デイケアでのロールプレイ。風花の課題は「接客でカチンときても、怒らずに済ますこと」 職員がお客さん役になり、悪態をつく。カッ!として 怒鳴る風花。 「さあ みんな、どこがよかった?」 えっ・・・ 「相手の目を見て、しっかり話せてた」 「大きな声も聞き取りやすかった」 なるほど、いいところもあるのだ。 「もっと良くするためには、どうしたらいいと思う?」 冷たいことを言わない・敬語を使う という率直な意見も。 そして 職員「ちゃんと作ってるってことを、具体的に説明するっていうのはどうかな」 助言を受けて再度ロールプレイ。怒鳴ることなく、先ほどより冷静に応対できた。 笑顔になる風花。 私も、このプログラムに参加したいわ。 * * * 「(弱井先生が)あたしの力を信じるって。そんなこと 言われたの初めてなんだ」(^_^) 治療に前向きになる風花。弱井からの宿題に、まじめに 取り組む。 以前より明るくなった風花。やはり若いから、吸収がいいし早い。気力体力もあるし。 「人と、ちゃんとまともに話せるようになったら…パパと話してみたいな」 「治療が進めば、いずれ必ず、周りの人や風景がこれまでと違って見える瞬間があります。でも、その時が来てもどうか恐れないでください。それこそが、小山内さんが変わろうとした証しですから」 ・・・なにやら意味深長なことを言う。 * * * 風花、都心のこんなに広い部屋に住んでいるとは。 風花の変化に戸惑う温田は、リストカットしてしまう! これは衝撃の展開。 「(リストカットについて)その根底にあるのは圧倒的な自信のなさです」 …私、誰よりも自信ないけれど、これは絶対にできない。 「自信のない者同士、共依存になりやすい」 なるほど。 「患者の自立を妨げる依存関係。精神医療のタブーです」 「先生が風花に冷たかったのって…」 手紙をもらった時、反応せず淡々としていたね。 「患者は、時として治療者側を揺さぶってきます。でも、医者は患者にとって、揺らがない存在であるべきです。 だからルールが必要なんです」 「線を引いただけです」 なるほど。患者に寄り添うにも、そういう信念・毅然とした態度が必要だと。 * * * 風花は、父に勧められた就職を断る。父は激怒し、風花にグラスを投げつける! 「同じだ。あたしと同じだ」 テーブルに置いてあるお菓子も、思い切り投げつける父。家族にこんなことされたら、物凄くショックだ。 暴力は悪い。でも、お父さんの気持ちもわかるよ・・・。エリート家系なのに娘が異端児/関係者に頭を下げて見つけた就職口 だもの。 「お前みたいな出来損ないを持った、こっちの身にもなってみろ!」 これは暴言だが、そこまで言う人の気持ちもわかる、私は。彼の怒りがわかる。 荒れ狂う夫を必死になだめる母。その光景を見て風花は ハッとする。温田が母と同じ役目なのだと。さらに、両親のいびつな関係性に気づく。 * * * 「境界性パーソナリティ症の患者さんは、実は親御さんも同じ病であるケースがあるんです」 えっ・・・それは怖い。 「でも、それに気付けたのも小山内さんが前に進んでいる証拠です」 そうだね。 「先生、あたし、大人になりたい」 この台詞のインパクトの大きさ・・・胸に刺さる。こう 思えるようになったのは、すばらしい進歩。今ならまだ 間に合う。 * * * 「あなたのインナーチャイルドを探して、声をかけてあげてほしいんです」 「傷ついた子どもの頃のまま立ち止まっている、あなたの心です」 風花は幼い頃、花屋の花を気に入って、つい持って出てきてしまった。 それで父が激怒。 「うちに泥棒はいらん!」怒鳴り、花を娘に投げつけると立ち去る。(代金 払えよ!) オロオロし、夫について行ってしまった母。親に置いて 行かれ、少女・風花が泣く。 当時のそんな自分を抱きしめ、優しく声をかける。 「あんたが強くならなくちゃ。自分の足で、歩かなきゃ」 * * * 母に電話し「これからは自分でやってみる」自立を宣言。 わだかまりのあった雨宮とも、心が通じ合った。 「あたしね、卒業しなきゃと思ってる。あたしを甘やかしてくれる全てのものから」 これも胸にグサッとくる台詞。グサグサ。驚くほどに成長した風花。 イヤな思いをさせてきた温田に心から謝り、きれいに別れる二人。 両親から離れ、花屋で働くようになった風花。 仕送りなし・アルバイト 都心なら、家賃6万円の部屋を借りてギリギリ生活できるって感じか。 親や温田と決別したのは正解だね。そうしないと大人になれない。 * * * この第三話が断トツで、身に染みるものがあった。 風花が羨ましい。若いうちに気づき、実行できて。`間に 合う人´が羨ましい。 ドラマだからこうして希望のある結末となったが、現実はこんなに順調にいかない・もっと時間がかかるだろう。 こういう医師がいれば主治医になってほしいが、現実にいるはずない。 小山内という苗字は`幼い´からきているのでは? 光石 研が、怖い父を熱演!迫力あったわ。 中村 倫也という俳優(ともや と読めなくて検索した) 名前はちょくちょく聞くが、どんな人か知らなかった。 原作を読んだこともないが、弱井を好演していたと思う。 恋人のこと・研究所を辞め開業したこと 謎が残る。 原作を読みたい。 長文を読んでくださり、どうもありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年10月07日 09時45分46秒
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