|
カテゴリ:❀ バニラな毎日
<彼の音楽 そして言葉は心の奥底まで入り込んできた。
バカみたいに好きなものを追いかけて、報われなくて、 傷ついて。 ぶざまな私の生き方を、それでもいいと、そばで言ってくれている気がした。 凄かった> 静のライヴに行き、心が揺さぶられた白井。励まされた。 <この手を壊してなかったら、こんなにも強く揺さぶられ、こんなにも突き動かされることはなかった> 右手を痛める前と今とでは、ある意味、感性が違う自分…ということか。 「秋山さんの作った歌に、秋山さんの声に、えぐられた。いい意味でだよ。 最後の歌 好きです。凄い好き。 出会えてよかった> これは・・強い好意だが、恋愛感情が芽生えてきたわけではないだろう。 秋山さんの紡ぐ音楽のおかげで・・・ありがとう」 涙ぐむ。 静の歌に、とてつもなく感化された白井! <この手だからこそ、私だからこそ、できること> ケーキほど細かい手作業のない、アイスクリームを作り 始める。 知識・経験・勘 培ってきたもので夢中で仕上げる。 白井の右手・・・そんなに動かないとは、さらなるショックだわ。 お箸を握れない・コップを持てない・ドアの開け閉めができない そんな感じだ。 右手を使おうとしないし・・・製菓どころか、日常の動作もままならないようだ。 翌朝、完成。さっそく佐渡谷を呼んで試食してもらう。 高評価を得て これに代わるものはないです。 自信をもつ。 不思議なんですけど 作ってるうちに違う風景が見えてきたんです。 きっと、この手にならなかったら、気づかなかったと 思う。 白井は強いし、前向きだなぁ。強い。 バニラアイスとの、運命的な出会いか。 実は、さっきから、ここをアイス屋さんにする妄想が止まらなくて。 接客する佐渡谷の姿も思い浮かぶ。 二人で共同経営するってのも、ありか?! ああ、でも、なんて言うか、あの、私、一度お店潰してるし、この手だし…。 現実はそう簡単な話ではないと、身をもって知っている。 あなたは、必ず復活する。このバニラアイスが保証する。 …じゃあ、頑張ってみようかな。 また佐渡谷に励まされて、前向きな気持ちになる。佐渡谷に支えられている白井。 あのね、私、ヴィクトーと結婚することにした。 フランスに移住するってことか? …彼女は他に何か、内に秘めていることがあるのかなぁ。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年03月12日 16時10分20秒
[❀ バニラな毎日] カテゴリの最新記事
|
|