NHKドラマ 遥かなる山の呼び声 第4話 感想
武志「お母さんのところへ帰る。家に帰りたい!」ん・・・武志は15歳くらいでしょう。その割には、マザコンというか…幼稚に思える。(発達障害が関係しているのかわからないが)「このおじさんは大丈夫ですよ。先生と違って運転上手だから」ちょいちょい、西川にズバッとした物言いする!その度に表情がひきつる西川…少しかわいそう。西川「僕はあの奥さんのためにも、武志君を世界に通用するピアニストに育てたい。それが僕の夢なんです」民子のことが好きだしね。彼女に喜んでほしい。「あぁ…お母さんと一緒に聴きたかったなあ」また、子どものようなことを。耕作「お母さん、元気か?」「毎日働いています。牛のため、僕のため」「お母さん、お風呂の中で寝てしまうんだ」母の苦労を理解している息子。「ハァ…びっくりした!武志も武志よ!電話でちゃんと言ってくれればよかったのに。母さん、どうしたらいいのかしら」耕作との突然の再会に、混乱する民子。そりゃそうだよね。* * *「どうして、出所した時に知らせてくれなかったの? ~ 短い間だったけど、今から5年前、あなたはここに寝泊まりして、私たちとまるで家族のように暮らしたじゃない!まさか忘れたわけじゃないでしょう?」「 ~ あなたが刑務所に入ったあと私、何度も手紙 出したわね。あなたがどんなに辛い思いしてるだろうかと思って。でも、その返事もろくにくれなかったじゃないの!」5年間の思いが爆発よ。そりゃ、耕作が自分を無視してきた理由を知りたい。「手紙、4回もらいました。もちろん、よく覚えてます。何が書いてあったのかも 一字一句。ペンで書かれた、きれいな文字の形まで覚えてます」真情を吐露。それは、民子への深い好意を持ち続けた ということね。「だったら、そんなに大事に読んでくれたのなら、どうして返事を書いてくれなかったの?たった一言でもいい。「手紙をもらって嬉しかったです」どうしてそう書いてくれなかったの?」そう思って当然よ。「俺は同情されてるんだ。俺がかわいそうで、優しい言葉を書いてくれてるんだ。そんな気持ちに、甘えちゃいけない。連絡なんかしたら、返事なんかしたら、かえって奥さんに迷惑なんだ。ここは、俺のことなんて忘れてもらうしかない。それが一番いいと考えたんです」ん?・・・いや、別れの朝、民子の思いを知ったでしょう。「行かないで」と耕作の胸に顔をうずめて泣いたのよ!それが、恋愛感情だとわかったはず。でも・・・民子は本当に素晴らしい人で、自分には不相応。こんな俺が関わってはいけない人だ と思ったというわけだ。「そんなこと、どうして自分一人で決めてしまうの?私のことがわかってるつもりなの?私がどんな気持ちであの手紙を書いて、どんな気持ちでこの数年過ごしてきたか、わかるっていうの?!自分勝手な人ね、あなたは」民子にしたら、そういう気持ちになるね。同情とか迷惑とか…そんなこと全くないのに!と。惹かれ合っているのに、行き違う二人。* * *「色々とその節は世話になったな。何度も差し入れまでしてもらって」虻田がそこまでしていたとは…いい人!「どうなってんだよ、二人とも!?一緒になった方がいいんじゃないか?今まであの人が独り者でいたってことが、ほとんど奇跡なんだからな!」はっきり言う虻田。いいぞ。魅力的な民子は、再婚しようと思えばできた…それは、耕作もわかっているはず。虻田に言われて、その事実が心に迫る。* * *翌日。「耕作さん、夕べは失礼しました。つい、きつい言い方をしてしまって」札幌に戻る耕作に、謝らねばと思った民子。もう、会えないかもしれないからね。さらに「私が言いたかったのは、つまり・・・つまり、ずっとあなたを思ってたってことなの」言った!この告白が、全て。ここまで言われて、彼女の思いを無下にするなんてことはできない。牧場の仕事も自分に合っているし。もう、素直にならねば!で、happy ending❀男が女にきつく叱られ、反省して丸く収まった感よ…笑さらに、女性の方から好意を伝えるのが現代的だなと。もはや、珍しいことではないが。妹「お兄ちゃん、これからずっとその牧場で働くんだ…当分、札幌に帰れない?いいんだよ、帰ってこなくって」えーっ!札幌での仕事を放りだすの?!いきなり辞めるなんて、ダメだよー。妹のいる会社・職場なのだし。凄く迷惑かけるじゃん!と、現実的に考えてしまったわ。ドラマなのに。西川先生の涙(>_<) 切ないねぇ…こればかりは、仕方ないけれど。藤井 隆がいい味だしていたと思う。着飾らなくても十分きれいな常盤 貴子の美貌と、阿部 寛の日本人離れしたスタイルが際立っていたわ。さすが、演技も良かった。武志役の子(佐藤 優太郎)も印象に残った。緑の映えるの農場が眩しかった。昔のドラマのような音楽に、懐かしさを感じた。落ち着く。