ハケンの品格 第10話(最終話)「契約終了!…」感想
一緒に働いてほしい・契約更新してほしい と春子に懇願する里中。「派遣先98社目で、初めてそこまで言ってくれる上司に出会った」と素直に嬉しさを口にする春子。さらに「甘々なところを除けば、里中主任はすばらしい上司です」甘々(笑) ハッキリ指摘するも、彼を高く評価している。「でも私は、3か月で去ります」「私のルールだからです。私が派遣で生きていくための、ルールです」里中にそこまで請われれば、YES…とはならない。派遣を続けていくために必要な、春子なりの揺るぎない考えがある。ほだされたりしない。部長も春子を引き留めるが、返事はNO。理由を聞かれると、ハキハキと嫌味を言う。そんな春子に部長はカチンとせず、寛容に微笑む。(でも彼女を要注意人物として、警戒する鋭さも持ち合わせる)東海林は、騒動を起こしたために名古屋の運輸営業所に飛ばされる。全く歓迎されていないが、里中には`元気にやっている´とメールする。`さば味噌 フリーパス券´ 誰が支払いし続けるのよ?!黒岩は、春子に対する反発心が薄れてきた。一ツ木さんが優しいな。里中の尽力のお陰で、森が契約更新できることに!春子の人脈で、鯖を安く仕入れることが可能に。里中たちはツネさんから、春子の過去を聞く。大好きな職場から切り離された経験…`別れが辛くなる´春子が契約更新しない理由を、里中はそう認識する。会社というものを信じていないので、正社員にもなりたくないのだ と。森は、望んでいた契約更新を`帰郷することになった´と辞退する!森はレギンスをはいているとはいえ、職場であんな短いキュロット姿でいいのか?!東海林は里中宛てに `実は…´と辛い現状を書いたメールを送ろうとして、やめる。が、誤って送信してしまう。里中に`読まずに削除して!´と伝えるために、慌てて本社に電話する。出たのは春子。森のふりして里中のパスワードを聞き、問題のメールを読む。(笑)東海林が移動先で苦労していることを知る。(春子なら、予想していただろうが)里中は、ハケン弁当の責任者として活躍。彼を飛ばすつもりだった部長も、期待を寄せる。(里中ではなく、東海林が飛ばされちゃったわ)契約満了の春子と森。春子に続き、森も足早に去る。外に出ると、嗚咽する森。春子が待っていた。森は`実家に戻る´と嘘を言って、契約更新しなかった。「私、ずっとあそこで働きたい。でも、いつか自分だけ消えなきゃいけない」そうわかっていながら働くのは地獄・・・無理だと。春子の気持ちがわかった森。傷が深くならないうちに去る…それが自分のため。春子にはお見通しだったろう。「あなたはあなたの道を行けばいいんです。 ~ もう大丈夫。自分の気持ちに正直に、勇気をもって歩き出しなさい!」森の成長を認め、エールを送る。それを、里中が聞いていた。彼はカンタンテを訪ねて、春子に言う。「一番自分と向き合っていないのは、あなたじゃないですか?」「あなたは東海林さんのことが、好きなんですよ」自分も春子が好きなのに、彼女にこう言うのは辛いなぁ。「里中さん。あなた、よく言ってくれたわね」ママも感じ取っていた。そして「今度だけは違うわよ。この三か月間、あの子は特別な時間を過ごしたのよ。本当、特別な会社だったのよ」ママにはわかる。春子がこれまでのように、100%割り切って勤務したのではないと。いよいよハケン弁当を発売する日・・・だが、通行止めのせいで弁当箱が届かない!(食材と違って、前日までに納品するのではないの?)使い捨ての弁当箱も調達できない。しかし、春子がスカイダイビング!で、待っていた弁当箱を届けてくれる。(あまりに現実離れしている)お陰で予定どおり販売でき、現場の混乱は避けられた。ハケン弁当は予想以上の大ヒット。里中は社長賞を授与される。彼は式典で、森・近・春子の名前を挙げ「やっぱり、こんな賞を僕だけがもらうのはおかしいです」演台に賞状を置いて立ち去る。(・o・)!これは・・・社長に失礼だと思うが!森は、紹介予定派遣を経て、正社員になる道を選ぶ。引き続き、一ツ木さんが協力してくれる。(優しい!)(森のような若くて美人なら、面接一発合格でしょう)近も新たな会社に赴くものの、社員に嫌味を言われる。(ウーン、前途多難な感じ)森は再びS&Fに勤務、社員を目指す。「でも、半年後には、約半数が社員の適正なしとみなされて切られるそうです」厳しい。どんどん年はとるし・・・不確実な道ではある。東海林は本社に戻れず、相変わらず苦労している。そんな彼の前に、春子が現れる!大型免許ももっている・・・凄いな。「今度はあなたに、社長賞を獲っていただきます」「私を雇っていただけますか?」「今回はマネージャーの一ツ木さんを通していないので」どういうこと?!春子が勝手に`来ちゃった´ってこと?!派遣会社を通さない・S&Fとの契約なし で働けるわけないし、当然給与も出ない。* * *10年くらい前に見た時と同様に、楽しめたわ。17年も前の作品だから、もう鬼籍に入った人たちも出演していて「この人もあの人も亡くなったな・・・」と。篠原 涼子は、当時とほぼ変わらない容姿を保っているのが驚異だわ。小泉 孝太郎が若い!大泉 洋を見て「こんなに髪がクリンクリンだったっけ」と思った。会社に頼らない・自分のスキルだけで生きていく。己の能力に絶対的な自信をもっている・・・そんな春子が逞しくて、羨ましいと思った。春子が東海林のもとに戻ってくるというのは…10年前はなんとも思わなかったが、今は「…そういう着地点かー」と思わなくもない。森が春子のおかげで成長し、自分の道を決めて歩み始めるのがよかった。人それぞれ、自分に合った道を進むのが、一番幸せなこと。でも、そうならない人が多い。幸せに生きていくには、気づくこと・そのために努力することが不可欠だ。人の協力や運も必要。長文を読んでくださり、どうもありがとうございました。