すこぶるアガるビル(読売会館)感想
有楽町の三角形の敷地にビル・・・設計者は村野 藤吾。日生劇場(日比谷)や世界平和記念聖堂(広島)を手掛けた、昭和を代表する建築家。文化勲章受賞者。日本初のエアカーテン。(エアカーテンという装置を、今回初めて知ったわ)1957年の開業時から設置されていたの?!複列交差配置のエスカレーターの採用も、ここが最初だそうだ。外壁がガラス、浮くペントハウス、線路に合わせて少しばかり曲線を描く壁。どれも気づかなかったなぁ。大ホールの曲線が美しい。さらに、ガラスモザイクの壁が圧倒的。手仕事に見入った。贅沢だなぁ。田中「一個一個やっていくってことですよね。ちょっと吐き気がしてくる仕事量」吐き気(笑) なるほど、そういう表現もできるよねと思った。実際にあの場に行けば、実感できるに違いない。1969年 NHK「教養特集」という番組で、78歳の村野 藤吾がこう語っている。「問題はやはり人間中心。人間に対する、感覚。あくまでも人間の生命に対する、慎重な配慮というものが、いつでも自分では考えている」そごう時代に一度ふらりと入り「狭いな」と思った記憶がある。大ホールを見学したいが、催し物のお客さんしか入場できず。残念。