スカイキャッスル 最終回 感想2
杏子は、調査会社から新たな報告書を受け取った。その内容は・31年前、九条の母親が自殺を試みて重体に。・当時の九条は、入学したばかりの帝都医大附属を自主退学していた。冴島家の母・息子との共通点を無視できない。九条は母を絶望の底へ突き落した。冴島 遥人をマインドコントロールし、同じことをさせた。・九条 母は脳に障害を負う。現在、介護施設に入居。九条が、帝都医大附属に進学していたことが驚きよ。そして、すぐ中退したことも。一般人の事故が、新聞の一面に載るはずがない。しかも、こんなに大きく。* * *幸い、未久の携帯が復元された。テスト問題の流出証拠の他に、九条と未久の会話も録音されていた。「担任を買収して、試験問題を手に入れていたんですよね」「バラされたくなければ、私の願いを聞いてください」「瑠璃を、帝都医大附属に合格させないでください」自分は実力で合格し、父の愛を一身に受ける・・・と想像する未久だが、九条は「あなたはバカよ」「その先は、親の期待を押し付けられ、不自由な人生を送るだけ」やはり、母親から過度な期待をされたことが、彼女の闇。「私は、親のいないあなたが羨ましい!」えっ、これは・・・九条なりの本音でも、未久を不快にさせる言葉。頼みを聞き入れないなら不正をばらす…九条を脅す未久。てっきり金銭の要求をするのかと思っていたが、違った。* * *九条は警備員を買収し、嘘の目撃証言をさせた。そして、青葉を犯人に仕立てた。「九条先生の罪を暴こうとした泉さんを、そうして陥れた」九条の悪行を小説で世に問う!と啖呵を切ったからなぁ。青葉が一人で外にいたことが、九条には好都合だった。自分のせいだ!と後悔する泉。「そもそも九条先生はなぜ、そうまでして教え子の家族を壊そうとするの?」* * *瑠璃から「九条先生に会ってくる」とメッセージが。九条はオフィスにおらず、海辺の老人ホームにいた。(秘書が彼女に黙って、紗英にその場所を教えた。この意味は…)九条の母が、一心不乱に数式を書いている。「母は、中学生の私に勉強を教えているつもりなんです」脳障害で、現状を理解できない。時間が止まっている。娘が帝都医大の医師になることを望み、勉強を強要した母親だった。「親の理想を押し付けられた子どもは、夢や希望の芽を摘まれ、いつか必ず嘆き悲しむ時が来るんです」自分がそうだった。なぜ生徒と親の関係を破壊するのか?生徒に、自分と同じことをさせる必要はない と九条に迫る紗英。「遥人君が自分を生きるためには、邪魔な母親でしたから」自分を生きる・・・それが、家政婦との間に子を儲けることか!九条の話は続く。母親はスカイキャッスルに住んでいたが、父親が亡くなり出ていくことに。娘が成功して、再びスカイキャッスルで暮らすのを夢見ていた。「そのために、私を利用しようとしたんです」スカイキャッスルに対して、悪いイメージも抱くようになっただろう。「私からいわせれば、あなたも母と同じです」「娘の教育も、自分の虚栄心を満足させるため。~子どもにとって、有害な母親です」「確かに私は、ダメな母親です」大嘘ついてきたし、未久の携帯を壊して捨てるという、衝動的なことをしてしまうしね。「でもそうやって、教え子と親の関係を壊すことでしか自分を肯定できないあなたは、もっと哀れで、愚かだと思いますよ」親の過剰な願望や執着心を背負う子どもを解放してやる・悪者の母親は消えるべき。それが九条の正義であり、信念だった。警備員も秘書も白状し、九条も警察に連れていかれる。携帯を奪い取ろうとした秘書に、未久が抵抗。揉み合って転落。(そんなにフェンスが低いはずない)紗英が携帯を壊した・・・それを察知していた九条は、紗英が娘の受験のために沈黙を守る・そういう人物だと信じていた。「家族や友人のお陰で、私は変われた」そう返された九条は「真人間になったつもりでいるなら、大間違いよ」「未久さんを死なせたそもそもの原因は、彼女に父親の愛を与えなかった、あなたにある」捨て台詞を吐く。いや、逮捕されるあなたより、紗英の方が勝ちだよ と思った。紗英の白い袖なしブラウス、すてき。リボンがかわいい。* * *わざわざ、雑草だらけの沿道を映さなくてもいいのに。学校の判断は`予想問題を使った生徒たちの試験結果は、無効とする´。「内申評価が望めない分、この先の受験は実力勝負ね」カラッとした表情で言う紗英だが、かなり不利だろう!教師からの心証も悪いのだし。離婚届が功を奏し、二階堂の息子は父の呪縛から解放された。いい母親を持ったお陰。そうでなければ、潰されていた。(あんなに野心をもっていた二階堂が、離婚届で折れるものか?)浅見一家は、義母の家に引っ越すことに。えっ、あの義母と同居!抵抗ないの?!ひとまず賃貸マンションに移る選択はないの?「あなたは?本当にそれでいいの?子どもの頃からずっと憧れてた場所でしょう?」泉がまた余計なことを言う。「あの頃は、夢見ることだけが救いだった。でも今は違う」「そうね。もう独りぼっちじゃないもんね」また…スカイキャッスルを出て「家族と一緒に、新しい明日を探したい」もうすっかり、未久のことは区切りがついている浅見家。(笑)四人に笑顔が戻る。* * *瑠璃は結局、医師を目指すのか?杏子は調査会社に数十万円を払ったはず。皆で折半すればいいのに というか、紗英が全額払うべきか。夫たちの関係は崩壊。妻たちは、ママ友として絆を深めたように見えるが、泉の紗英に対する気持ちは複雑なはず。我が子を犠牲にされるところだったのだから。九条と秘書の関係は、明かされず。そもそもこのドラマ、子どもたちの設定が大学受験ではなく高校受験 というのに大きな違和感あった。あえて原作に沿わない理由がわからない。主役・松下奈緒ありき でも、彼女が18歳の子の親役で、無理はない。松下 奈緒と比嘉 愛未がきれい きれい!眼福だったわ。(二人とも細すぎ。特に比嘉)長身でスラリとした松下は、何を着ても様になる。品のいい洋服の数々を見るのも、楽しかった。(やはりFOXYに憧れる)松下 奈緒にこういう役柄が務まるのか?と思っていたが、見事に紗英を演じていた。小雪も、九条を好演。これも実に適切な配役だった。戸田 菜穂の出番が僅かだったのが残念。富裕層の奥様ぶりをもっと見たかったわ。長文を読んでくださり、どうもありがとうございました。