百妖譜 第2期 第9話 媼姫 おうき(下)感想
磨牙の過去。「僕は両親がいなくて、金仏寺(きんぶつじ)で育った」「金仏寺は、もうないんだ」「ある日、目が覚めたら、なぜかわからないけど、みんな死んでいたんだ。僕は桃夭に助けらて、一緒に桃都に行くことになった」みんな死んでいた・・一体どういうこと?「桃都?」「この世の妖怪を管理してる場所だよ。そこで僕はずっと、桃夭と暮らしてる」知らなかったわ。「桃夭は、口は悪いけど優しい。僕を冷たく扱っても、本当はひどい寂しがり屋なんだ」真珠と磨牙をサッサと交換したが・・・。山海が苦しみだすと、巨大な怪物が現れる。(安っぽい)磨牙が山海を助けようとするが「イヤよ。人になんかならない。ずっとここにいる」彼女の目は真っ赤で、赤い涙が流れる。「私は消えてなくなる!」身の危険を顧みず、山海に駆け寄る磨牙。二人は捕らわれてしまう。「山海!君だって生きていたいはずだ!ご両親のこと・若麟、それに、これまでの小坊主のことを思い出して!」磨牙が大声で、文字どおり必死に語りかける!様子のおかしかった山海が、正気に戻る。「食べられちゃダメ。私も死にたくない」ハッとして磨牙の手を掴んだが、彼は怪物の口へと落ちていく。そこに強烈な赤い光が現れ、すんでのところで彼の体が浮く。そして、怪物と山海が消えてなくなる。温邸で意識なく横たわっていた磨牙が、目を覚ます。老婆が息絶え、セキゲンの縄が消える。「山海、早く起きて。もう大丈夫」彼女の閉じた目から、涙が流れる。桃夭「無駄よ。死んでる」 「山海には、人の血も流れてる。だから体は残った」「目を覚まして!」取り乱す母、温夫人。「妖怪を人に変えるなんて話を、真に受けるなんて」「半分 妖怪・半分 人。しかも若い体で理想そのもの。ちょっと細工すれば、簡単に不老不死の体が手に入れられる」婚姻の術で小坊主が必要 という話は、デタラメ。「そして、小坊主と山海の魂を結んだ。小坊主の清らかな魂で、妖怪の力を押さえてから、毒虫となり、山海の体に入る。何人か小坊主の魂を食べて、力を蓄えれば、山海の魂が食べやすくなり、丸呑みもできる」哀れな小坊主たち・・・。温夫人が気を失う。仮面の男「頼む。奥様と山海様を助けてくれ」「それは無理ね。山海はもう死んだ」「ここに来たのは磨牙のためだけ。なんで夫人も、助けなきゃなら ないの?」「待て。助けてくれるなら、温家の財宝全て、お前に渡そう」金品に目がない俗っぽいところのある桃夭なので、部屋を出ていくのをやめる。(笑)温夫人の傍らで、鈴をかざして鳴らす。「念 消えざれば、幾千にも絡み合う。教えて。あなたの苦しみは何?」殺されそうになった媼姫を、救った青年。<その人は、私の命の恩人。生涯をかけて愛した夫。そして、その手で私を地獄に落とした人」仮面の男が、出家した夫ってことはないか?!磨牙は、桃夭の力で救われたってこと?山海も一緒に助けられなかったのか?なぜ山海が豹変したの?結局彼女は、人になりたかったのか、なりたくなかったのか?