フリーター、家を買う。 第10話 感想1
誠治は大悦たちに、悪徳商法に百万円を払ったこと・面接を受けられなかったことを話す。表情は柔らかいが…。誠治は大悦から「事務と営業を担当する社員を入れたい。誠治にやってほしい。規模の小さな会社だが、考えてくれ」と言われる。同僚たちは、誠治が入社すると思い込み、喜ぶ。(決めつけちゃダメ)「正直、戸惑ってるよ」「できれば大悦土木よりも、規模が大きくて、安定した会社がいいってこと?」図星だ。「いいんじゃない?それが自分の基準なら。どこの会社に入るかは、誠治の基準で決めることだから」千葉が自分の見解を示す。亜矢子が智也を連れて「しばらくお世話になります」義母との対立が深まって。誠治に、ナミキ医療技研から連絡がくる。会社に出向くと、偉い人に迎えられ「実は、欠員が出たのでお呼びしました」「面接を受けられなかった理由を聞かせてください」うつ病の母から電話があり、心配になり帰った と説明する。その場で内定!大悦たちから「おめでとう」と言われるが、表情に戸惑いの色が・・・。帰宅し、内定が出たと報告。そして、大悦からも誘われている と話す。すると父が「迷う必要なんかない。ナミキ医療技研に行け」「命令すんなよ。これは、俺の就職だからさ」「俺は、お前を土方にするために、大学に入れてやったわけじゃない」「なんだよ、その差別的な言い方!」「謝れよ・・・俺によくしてくれてる人たちに謝れよ!」そりゃ、腹が立つよね。聞き捨てならない。押し黙る父。「俺はあんたを・・・おやじを・・・」<おやじを尊敬したいんだ そう言いたかった>100%嫌いなのではない。以前よりは父を理解できるようになってきた~理解したい気持ちを抱くようになってきた。だから、くやしい。「早く決めて、再スタート、切るからさ」「・・・してるんじゃない?再スタートなら、もうしてるんじゃない?」母が意味深長なことを言う。それは・・・息子が大悦土木で働き続ける と読んでいるからか。「俺に声をかけてくれたのは…その…同情したからですか?」「百万円なくして、面接も行けなくて、それで…」そんなことを考えていたのか?!大悦は、そんな人ではない。「バカ野郎。そんな温い理由でパートナー選ぶかよ」やはりそうだ。「それが、なんで俺なんですか?」誠治は、お金以外の大切なことを掴んだ…その成長ぶりに「信頼できる。俺の力になってくれるって思えたんだ」「もっと自信持て、今のお前だったら、どこへ行っても通用する」とっても嬉しい言葉。父と話す誠治。大悦土木への思いを、正直に語る。「今、日本で一番俺を必要としてくれてるのは、大悦土木だと思う」そうだろうけど、だからって…自分に酔うような真似、するな。私はお父さんに同意するわ。奇跡的とも思える内定なのだ。ナミキの方が遥かに規模が大きい。給与・賞与・福利厚生の差。今後のことを見据えて考えるべき。ナミキに、何か不信感を抱くようなことがあったわけでもない。なんというか・・・これを機に、大悦土木とは区切りをつけた方がいいと思う。アルバイトで終わらせるのが。`再スタート´のために、それが相応しい気がする。しかし翌朝。大悦に「社員になる」と伝える誠治。あぁー!決めたのか・・・ナミキより大悦・・・。「ありがとう。よろしく、誠治」えっ・・・ナミキから内定が出たとなると話は別・誠治の将来を考えたら、そちらに入った方がいい・・・大悦はそう考える人だと思ったが、あっさりしたものだな。誠治が成人とはいえ`おやじさんはどう思っているんだ?´と気にかけて尋ねないのか?!大悦は、社会をよく知る`大人´として、誠治をナミキに送り出す人だと思っていたが違った。そりゃ、誠治とやっていきたい気持ちが強いのはわかるが…。<俺は再スタートしていた。大悦土木にアルバイトとして入ったあの日から>まあ、そうとも言えるけどさ・・・違和感ある。`違う、そうじゃない という。後になって`やっぱりナミキに行く´と言い出し、大悦に迷惑かける予感・・・。大悦土木の事務所と、ナミキの、都心にある立派なビル…この差だよ。お父さんの言うことは。