スペシャルドラマ「グランメゾン東京」感想4
一行が来店する。明石は`早見シェフが、本当にシェフを辞めたのか確認しに来ただけ´と嫌味を言い「もう帰りますよ。一人分は破棄してください。支払いはちゃんと致しますから」そばで聞いていた尾花が、顔をしかめる。「初夏に漬けた完熟梅と、ダージリン茶を入れたシャンパン」普段お酒を飲まないが、おいしそうな響きだわ。出されたものに興味を示す湯浅。リンダは笑顔を見せる。焦げているのに甘い牛肉。かわいらしい苺のデザート♡食後。緊張感ありすぎるレストラン…怖い(笑)「自分たちが一番わかってるはずだ」自信をもって出せたなら、それが答えだと。「ごちそうさまでした」尾花が頭を下げる。湯浅は戸惑い気味に、無言で会釈し立ち去る。予想外のおいしさだったということ。飲みに行くという湯浅に久住「くやしいですか?それとも、嬉しい?」くやしさでしょう。そんな表情だった。あら?二人はそんなに仲よしなのか。リンダは、新生グラン~に好意的な記事を書く。やっと明るさの戻ってきた店。ミシュランから星一つ獲得の連絡が!そこに相沢・久住・湯浅がやってくる。ミッチー、相変わらずいい笑顔(^o^)「皆、尾花から何も聞いてないのかな?」「尾花さんに頼まれて、倫子さんと皆のことを、騙してました」えっ!?「もともとこれは全部、尾花の書いたシナリオ」「NEXをメイユール京都に乗り換えさせて、グラン~との契約をあえて破棄させたんです」倫子と店が、NEXから自由になるために。シェフが平子に代替わりすることも、確信した上で。芝居を打ったのだ!それも、大がかりな。全てを知った京野が大激怒。「俺にも相談すればよかっただろう!」凄く苦労したのはわかるけど、相沢に掴みかかって怒鳴らないで!尾花に口止めされて、言いたくても言えなかったのだ。それはわかってあげて!メイユール京都を閉めた湯浅が、グラン~に入ると言い出す。いや、NEXと契約しているのに、勝手にそんなことできないでしょう?!明石を騙した久住は、グラン~に戻る。色々と、とんとん拍子だなぁ。グラン~を守ったところで、たいした意味はないと言う明石。「だからお前たちは、一生ただの料理人なんだよ」これが本音ね。「お客様とつくる、幸せな空間が好きだからやってるんです」大変な手間とコストをかけて料理することを「普通に考えたら、バカですよ」言っていること、わかるわ。「でも、それがメチャクチャおもしろいからやっているんですよ」「コストとタイムパフォーマンスに必死なあなたには、わかってもらえないでしょうけど」嫌味で反撃。「料理人ごときに、何がわかる?」言ったね。最悪の言葉を。尾花は、料理人への敬意は求めない と前置きし「だた、どうしても許せないんですよね・・・食べ物を粗末にする人間だけは」「あなたみたいな人は、俺たちの世界に足を踏み入れないでください」なるほど、尾花の明石に対する怒りの原点は、そこにあった。「お前も潰してやろうか」「それこそ時間の無駄だと思いますけど」脅されても平気。明石に「高たんぱく低カロリー」の蒸し鶏を置いていく。それを一口食べて、フッと笑う明石。これは尾花からの`食べることに喜びを´というメッセージなのか?パリに戻る直前の尾花。湯浅ではなく、倫子が現れたので驚く。彼女は`スーシェフとして、パリで一緒にやっていく`と宣言!「京野さんも行く!」新生グラン~に「私も、京野さんも必要ない」京野は、倫子と一緒にいたい・心配だからってのもあるだろうな。「もう、おばさんとおじさんの夢は終わりなんじゃねぇの?」「終わるわけねぇだろう。こんなおもしれぇこと」「今度は、私があんたに三星を取らせてやろう」倫子、また厨房に立つのか。頑張るなぁ。自分が立ち上げて成功させた店・・・そこでの世代交代を素直に受け入れるのがいい。地位にしがみつかず静かに去り、新たな挑戦をする・・・止まらない倫子。凄いわ。やっぱり料理したい・厨房に立ちたい・上を目指したい という気持ちが湧いてきたか。尾花の料理に惚れているってのもある。(彼に恋愛感情があるようには見えないが…)* * *料理シーンの「ゴワッ」という効果音がイヤだ。なんだか、怖い。店内に飾ってある花がきれい。飲食店の苦難も描かれており、やむなく閉店に至った店もある という現実を思う。倫子があまりに心身ともに過酷で、ドラマだとわかっていても心配になったわ。京野と倫子が夫婦のように見えるシーンも。お似合いの二人。結婚しないまでも、今後もいい関係でいてほしいわ。これから双方、年をとっていくわけだし…。直属の上司/社長を騙す・偽りの言動を続けた久住の演技力・度胸・大胆さ・・・並みの女性ではない。平子がシェフで、湯浅があくまでも二番手・・・それでうまくやっていけるのか?!冨永 愛の迫力が、相変わらず。演技がうまくなったか。窪田 正孝が`ああいう感じ´の俳優になっていたことを、知らなかったわ。木村 拓哉の演技も風貌も好きではないが、役としてはあれでいいってことか。鈴木 京香がきれい・かわいらしい。中村 アンも美人ね。沢村 一樹がかっこいい。ミッチーも、相変わらずすてき。(年とらないなぁ)`奇跡的な´二週間の後、あらゆることがスーッと、都合よく展開するなぁと思った。湯浅がグラン~に入るってのも…自分ひとりで勝手に決めるなよ である。(倫子は喜んでいたが)倫子の急な申し出によって、相沢がスーシェフの立場を譲るっていうのも、よくわからない。「ああ、いいですよ」とはならないでしょう、普通。グラン~は、倫子と京野がいなくても十分やっていける というが、二人の支えがあってこその店ではないの?特に京野。若い久住が、彼と同じようにやっていけるのか?立ち仕事・動き回る・手先と神経を使う・夜 働く仲間と一緒に厨房に立つとなると、それなりの緊張感も加わる。あらゆる場面でのコミュニケーション能力も必要。料理人というのは、実に過酷な、多彩な能力を求められる職業である。ふと、こういう高級レストランに行ってみたいものだ と思った。実現しないのはわかっているが。