【ドラマ】舟を編む 第10話 最終回 感想
松本先生が、しばらく入院することに。編集部の空気が、重くなる。20年2月。【新型ウイルス肺炎 国内初確認】とTV報道される中、校了日が間近に。病院は面会禁止になる。松本先生と妻の夫婦愛。感染拡大と共に様々な新しい言葉が使われるようになり、用例採集がどんどん増える。「いいんでしょうか…このまま校了して。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、たくさんの言葉が生まれています」馬締の予期せぬ発言で、編集部が揺れる。「まさか、入れようって言いだすんじゃないだろうな。いやいや…無理だよ。それは無理だ。明日校了できなかったら、刊行日に間に合わなくなるぞ」荒木が強く否定。「それに、俺は、一日も早く、松本先生のお手元に「大渡海」をお届けしたい!もし、もし万が一…」このままつつがなく校了~印刷~完成 それを思い描いている。病身の先生に、もしものことがないとは言い切れない。そこへ松本夫人がやってくる。(荒木の発言を聞いていたか?)先生から預かったものを届けにきたという。・「恋愛」の語釈 みどりの考えを取り入れ、異性・男女の表記をなくすと書かれた原稿。・新型コロナ感染関連の用例採集。「やってくれたなぁ。辞書の鬼」こうなったら、緊急で新しい言葉を入れなければ!幸い、宮本のおかげで印刷機を増やし、校了日を引き延ばせることに。(またしても都合のいい展開に)急な予定変更だが一致団結し、ついに校了。ようやく印刷へ。休業に追い込まれた香具矢に、恩師から声がかかる。「京都に来て、息子を仕込んでほしい」と。仕事を失った自分を気遣ってのことだ と解釈する香具矢。「このままだと腕が落ちるし、店の家賃もかかる」ということで、京都に行くと決意。しかし、夫の馬締は反対。「それだけは絶対にイヤです」「じゃあ、みっちゃんは辞められる?辞書の仕事、私が辞めてって言ったら辞められる?」香具矢にとって料理の仕事がどれだけ大事か・・・伝わる台詞。「ごめん。子どもみたいなこと言った」愛する人が反対しても、行きたい。そんな自分を責める香具矢。「いいんです。そういう香具矢さんが、大好きなんです」みどりの優しい言葉に涙する。香具矢の発つ日が来たが、馬締は見送り拒否。「本当に苦しい時 ~ そばに、体温を感じられる距離にいられることと比べたら、言葉なんて無力です」この発言にみどりが憤る。で、説教。「負けちゃうんですか?距離なんかに!」そこに、松本先生からメールが届く。言葉の力・言葉の偉大さを説く文章が綴られており、拗ねてしまった馬締の琴線に触れる。彼は急いで自宅に戻り(勤務中なのだが…)香具矢に「いってらっしゃい」と「手紙、書くよ、毎日、書くよ」と言う。「毎日は勘弁して」と高らかに笑う香具矢に「書く」(笑) かわいいな。20年7月 刊行祝賀会。スクリーンに、療養中の松本先生が映る。編集部員の一人一人に温かく語りかける。少年だった天童のことにも触れる。今まで言わなかったけれど、覚えていた・気づいていたのだな。24年4月。香具矢が帰ってきた。相変わらず、仕事に没頭する面々。松本先生も元気な様子で、よかったよかった。みどりと宮本、周りが気づかないとでも思っているのか?!みどり、服装の傾向が変わった。佐々木さんは契約社員だが、貢献度からして正社員にすべきだ。(本人が望むのなら)西岡のスーツ・・・きれいな紺色だが、普通のサラリーマンが着る色ではないだろう。あれは目立つ。向井 理だから着こなせる~許される。柴田 恭兵が、いい味 出していたな。馬締を演じた野田 洋次郎は、ロックバンドでも活躍しているらしい。彼も適役だったと思う。今後も注目したい。辞書づくりに焦点を当てるというアイディアがおもしろい、秀逸だと思った。新型コロナ感染症を絡めた展開も、巧かった。時代と共に変わる語釈。辞書づくりは、止まらない。とどまらない。熱意と才能ある者が、仕事を継承していくという価値の大きさ。かけがえのなさ。技術も思想も、長い時間をかけてこそ。辞書づくりに、そういったことを感じ取れた。原作を読んで、映画も見ようと思う。