大好きイタリア! バルセロナ,イスタンブール&軽井沢ご飯

2016/04/15(金)08:35

認知症と言われていても、女です!

親たちのこと(7)

今日は、ちょっとイタリアの旅行記をお休みして、 90才の義母の話をさせてください。 日曜日に、義母と一緒に 都内の高齢者専門のマンションの見学に行きました。 今の静岡県のマンションだと、我が家から遠いのです。 緊急時だって、ドア to ドア で 1時間半は、かかってしまいます。 義母は、久しぶりのドライブ、更に、まだまだ桜も楽しめて とても幸せそう。 横浜よりも暖かい熱海の方が、 桜は綺麗で、ほぼ満開だったのです。 すこぶるご機嫌でした。 ただ、帰り道は、長年住んだ鎌倉に帰るのだと思ってしまい 「今は熱海のマンションよ。」 と私が言うと、 『ああ、そうだったわ。 なんで間違えちゃうのかしら。』 と、苦笑い。 でも、また10分くらい経つと、同じ会話の繰り返し。 こういうところで、やはり認知に異常があるんだなと 思い知らされます。 帰宅時に、バッグを開けても鍵がなかなか見つからず 玄関先でバッグの中身を全部、出し始めました。 その中身を見て、私は感激しました。 小さなファンデーションが入っているのはともかく、 ピンク色の、シャネルのネイルが出てきたのです 女なんですねえ~。 マニキュアを持ち歩いているなんてね~。 入っていたのは、愛らしい桜色のネイルでした。 (楽天の写真だと、この色しか出てこなくて……) 今だって、下駄箱には80足を下らない革靴が入っていて 低いにしても、全部にかかとがついています。 運動靴なんかは、一足も持っていないのだろうと思います。 元々、おしゃれさんです。 90才を過ぎていても、認知症でも、要介護1級にされていても マニキュアをバッグにひそませている! なんて、可愛い でも、もうひとつ、 意外なものがハンドバッグから出てきました。 テレビのリモコンです これがなくなると、大事(おおごと)になるそうです。 だからって、バッグをパンパンにしながら 持ち歩かなくっても、いいのにねっ 昔は気性が激しくて大変な人だったという話ですが 私が、とうのたった嫁としてこの家に入った頃には もう、ヒステリーを起こして倒れるなんてことは なくなっておりました。 今ではもう、天女様みたいに優しくて穏やかなおばあちゃんに なっています。 ヒールの革靴をはき、マニキュアをバッグに入れてる90才。 スーパーおばあちゃんだなと思いました。

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