|
カテゴリ:カテゴリ未分類
もうちょっとで大晦日ですが、
今日も明日も仕事の私です雨だしねぇ。。。明日は寒いらしいしね 。。。お休み欲しいです (前回 菜緒ちゃん親子と別れて学校に戻る清水は) 清水はお花が揺れて散ってしまうんじゃないかと心配しながら走った。 バスへと駆け込む。「はぁ。ギリギリかなぁ」静也にばれるわけにはいかない。 バスの中を走りたい衝動に駆られながら学園前の停留所を待った。 ― 闇が笑った ― いつものように校門にもたれて清水を待っていた静也は考えに沈んでいた。 自分の前で立ち止まった気配に目を開けると、 清水が「お待たせ」と言って笑顔で立っていた。 瞬間感じる微細な違和感。 「清水さん、今こっちから来なかった?」 校門の外を指差す。 「まさかぁ、ちゃんといつもと同じように来ましたよ」笑顔で答える。 「ふ~ん」何となく腑に落ちないものを感じる。 誤魔化されているような気がして 「影がこっちの方から来た気がするんやけど」と、再度尋ねてみたが 「またまたぁ!明るいうちから幽霊でも見たとか?」 手をヒラヒラさせながら視線を背ける。 静也は「ぷっ」思わず噴出した笑いを手で覆う (このお嬢さん嘘つくと鼻が膨らむんや) 清水の癖を見つけて笑いをかみ殺した。 「!?」静也の視線がどうも自分の鼻辺りに集中しているような気がして 思わず鼻を隠す。「何よ!なんか付いているの!?」恥ずかしくて静也を睨む 「いや。」と言って背を向けていつもの様に先に立って歩き出したが、 静也の肩が一瞬ククッと笑った気がして「もう!気になるやんか!」と鼻を 押さえながら聞いたが、それきり振り返りそうにも無かったので、 仕方なく後を着いていく 「そんな、いきなり女の子の鼻をガン見するってどういうことよ…。」 口の中でブツブツ文句を言いながら手のひらで隠した小さな鏡で念のためチェックする。 (なんだ、なんにも付いてないじゃない) ほっとして鏡を仕舞うと肩越しに見ていたのか 静也の肩がククッ…と小さく揺れている。 (もう!知らんわ、あほ!)と心の中で悪態を付きながら付いていった。 「それよりその花、持ってるやつどうしたん?」 また鼻かと思わず手をやりかけてコスモスの事だと気付いた清水は慌てて 「桃子ちゃんのお庭のを分けてくれてん」桃子の名前が出た途端、 急に興味を失くした様子の静也は「ふ~ん」とだけ答えた。 「…?」ま、何にせよ誤魔化せたようでホッとした。 なんだか2人の距離が微妙に縮まった気がして私は嬉しいです にほんブログ村 応援ポチッとお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.12.30 20:54:50
コメント(0) | コメントを書く |