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うたたねの店

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mamikoro

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2005/01/10
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日は用事があったので外出。
家族には「ちょっと買い物へ」
と言って出てきた。
実は姉の誕生日プレゼントを買うのが目的。

どこのお店の何を買うかは決めていたから安心だった。
何気なくナ○カミーチェに寄る。
セールしていたので30%オフだった。
普段、ここのブラウスは高くて2万円はしないものの
1万5千円以上するのだ。

私が興味深そうにしていると店員さんがやってくる。
私はいつも店員さんに色々と出してもらう。
きっと頼りなさそうにしているから
何とかしなくちゃ、と思われるのかな?
今日もいつも通り、色々な組み合わせを教えてくれて
私は「ほほー」と感心しながら選ぶ。

友達と一緒に買い物に行くと、
私はかなり色々なアイテムを出してもらっているので
不思議そうにされる。
「こんなにアドバイスはしてもらわへんよ。
何で、mamikoroちゃんは色々洋服出してもらえるの?」
って言われる。
私はただ、黙ってニコニコしているだけなのだけれど。
それが店員さんにはやりやすいのかも。

着たことの無い、紫色と紺色のストライプのシャツを着てみると何だか女っぽかった。
もう一つの組み合わせは着慣れているグレーと黒だった。
でもこれだったらいつも通りである。

少し考えて、いつもは選ばない
大人な雰囲気のコーディネートにする。
自分じゃ選ばないものだった。
時々、店員さんに選んでもらったものを買う。
すると案外似合ったりする。

赤紫色のカーディガンを着てみると
違う人みたいだった。
どこかの見知らぬ人に見えた。
かなり丁寧に接客してもらったので、満足した。
何しろ、シャツのサイズが違ったらすぐに取り替えてくれたりした。ずっと鏡の側にいてくれたのでありがたかった。


姉のプレゼントはイヤリングだった。
そのお店では、
最初片方だけしか耳につけさせてくれなかった。
「両方してもいいですか?」と聞くと
驚いたように、もう一つの方もつけてくれた。
結局は気に入ったから買ったけれど、
何となく物足りなかった。
店員さんはかなりべっぴんさんだったのだけれど。

帰る前にカフェで休憩することにする。
そのお店はおじさん一人でやっている。
「ケーキ下さい」と言ったら
「うちのケーキは美味しくないから、ケーキを食べるなら他のお店で食べてください」と言われた。
でも、そのお店はケーキ、美味しいのである。
「でも私は、ここでケーキが食べたいんです」と言うと
遠慮がちに見本を見せてくれた。

誤解を受けそうだけれど
店の人、悪気はないんです。
ただただ謙虚な人なのです。
そのくせ、
出されたケーキは塔のように高くて、大きくて
シュークリームまでついてくる。
紅茶も、誰が飲むの??と思うほど
でっかいカップに入っている。
愛情たっぷりの、謙虚なおじさまである。
お店は、いつも込んでいる。
常連だと思われる。
恐らくこの素朴な人柄に惚れてしまうのだ。





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最終更新日  2005/01/11 02:39:41 PM
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