初めての味は美味しいのかどうか判りません
あまり積極的に肉食をしない家庭で育ったので、結婚してしばらくは食生活に苦労しました。男の人って肉が好きですよね。今でこそ酒の肴に嬉々として烏賊の塩辛などつまむようになった夫ですが、結婚した時は家庭的魚介類が割と苦手と知って驚いたものです。今でも疲れている時は匂いが鼻につくとか言って食べないし。『いつまでたっても食べ盛り』の成人(中年)男性とラグビーをやっている小学生男児がいると、いきおい肉食が多くなります。『セロリ』じゃないけれど、<育ってきた環境が違うから>私はけっこう辛い。でも別メニューを作る余裕もないので同じものを食べますが、もう年齢も重ねてきたことですし何とか出来たらなあ とつらつら考えていました。最近You are what you eat.という言葉を知りましてそれを実感していたし。出来れば野菜や穀類中心の、素食 というか、マクロビオティックに近いものを家庭では食べたいという想いが強い最近の私です。実家から玉ねぎが沢山送られてきたので、ネットであれこれ検索していたらマクロビのレシピで『オニオンのパウンドケーキ』というのを発見したのでちょっと作ってみることに。完全にマクロビオティックの材料ばかりという訳にはいきませんでしたので『なんちゃってマクロビ』あるいは『マクロビもどき』という程度のものですが。 玉ねぎは自然塩と少しの水で蒸し煮にして使います。甘味はメープルシロップとレーズン。卵の泡立て等が無いので作るのは簡単。んー、まあ色は地味ですね。(笑) はい、焼きあがりました。 素朴な仕上がりです。ノンアルミニウムのベーキングパウダーで随分と膨らむものです。『冷めてから切る』とあったのですが、味が気になってまだ温かいうちからちょっと切って食べてみました。不味くはないです。でもこれが正しい(?)味なのかどうかがわかりません。(笑)砂糖の甘さに慣れてしまっているせいでしょうか?単純な性格なので、このケーキがちょっと素敵なカフェなどで『オニオンケーキです』などとおしゃれに供されて出てきたら「あら、ステキ♪」などと思い「まあ、やさしい味」とかなんとか言ってぱくぱく食べるのでしょうが自分が作り手となるとけっこう自己評価は厳しくて「どうなの??これでいいの???」という気持ちでいっぱいです。でも不思議なことに、冷めてから食べてみると玉ねぎの部分がちょっと濃厚で、感じ方によってはバターのような風味の錯覚(?)を覚えるのです。うーーん。自分で食べていても判らないので、夕刻ゆるゆるマクロビ師匠に無理矢理一切れ押し付けてきました。強制味見をさせよう という魂胆です。師匠の評価は果たして!?