社会が得意な子が数学で苦しむ理由
マモ~です。今回は「社会が得意な子が数学で苦しむ理由」というテーマで話していこうと思います。私は学習塾で担任の仕事をしていて、科目を指導する講師、生徒、家庭の間に立ちながら、生徒の成績向上や志望校合格のために日々仕事をしています。そんな中で担当している高校3年生の女の子がいて、この子がずっと成績に伸び悩んでいたんですよね。本人は本当に勉強しているんです。隙間時間があれば勉強しているし、親御さんから見てもかなり勉強している。先生から見ても、授業の受け方やノートの取り方、質問の質も良い。でも、その勉強している姿勢と成績があまりにも一致しないんですよ。「こんなにやってるのに、なんで伸びないんだろう」これがずっと謎でした。そこで、自分と先生、本人、お母さんで話す機会を作って、今までのことをいろいろ聞いてみたんです。すると、高校受験の頃から国語、社会、英語といった文系科目はかなり得意だった。一方で、数学と理科にはずっと苦手意識があったみたいなんですね。文系科目で引っ張って、県内でもかなり優秀な私立高校に入学した。ただ、高校では本人の希望で理系を選んだので、数学や物理は避けられない。だから数学を何とかしようとして、他の勉強を減らして数学中心にした結果、今度は他の科目まで下がってきてしまった。そんな状態だったんです。話を聞いていて興味深かったのが、日本史がものすごく得意だったことです。登場人物や出来事の相関図が頭に浮かぶし、因果関係もかなり結びつけられる。だから勉強の素養がないわけではないし、むしろ高いと思っています。じゃあ、なんで数学だけできないんだろう。物理もですね。そう考えた時に、一つの仮説が出てきました。社会の勉強と理系の勉強って、ゲームのルールが違うんじゃないかな、ということです。例えば日本史って、具体的な人物や出来事を覚えて、それらを線で結んでいくゲームなんですよね。具体を積み上げていくと、最終的に「この時代ってこういう流れなんだな」という抽象的な理解につながっていく。一方で数学は逆なんです。最初から抽象的な定義が出てくる。「一旦こう定めます」「これを認めます」というところから始まる。最初は「なんとなくこういうことかな」と、よく分からないものを一旦受け入れて、問題演習を通して少しずつ輪郭が見えてくる。つまり、社会は「具体から抽象」数学は「抽象から具体」アプローチがかなり違うんですよね。だから、この子は最初の時点でずっとつまずいていたんじゃないかなと思ったんです。お母さんの話でも、「分からないものを分かるまで考え続けるタイプ」だったらしいんですよ。今もそうです。もちろん、それ自体は悪いことではありません。ただ、理系ってある程度、「今は分からないけど、とりあえず進んでみる」みたいな感覚が必要だったりするんですよね。いい意味での適当さというか。この子はどちらかというと真面目で、完璧主義なところが強かったです。だから、曖昧さを一旦許容して進む力が課題なんじゃないかなと感じました。これがないと、ずっと同じ場所に止まり続けてしまうことがあるんですよね。もし、勉強しているのに成績が伸びないという人がいたら、努力不足ではなく、「その教科のゲームのルールに合った勉強ができているのか」という視点で見てみるのも大事かもしれません。というお話でした。参考になれば嬉しいです。最後にお知らせです。今、私がBrainという知識をシェアするプラットフォームで、「なぜ成績が上がらないのか」というテーマの教材を出しています。塾代をムダにしないための「成績が上がる子の家庭」の教科書5年以上学習塾の担任として200組以上の家庭と関わってきた経験に加えて、心理学、脳科学、行動科学などの知見も踏まえて体系化した内容になります。要はこれを見れば、「なぜうちの子は成績が上がらないのか」が分かる内容です。そして、どのように対策していけばいいのか、あるいは親としてどう関わっていけばいいのかもクリアになる教材です。なかなか成績が上がらない。塾に行ってもうまくいかない。そんな方には参考になると思いますので、興味があればリンクから見てもらえると嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは良い一日をお過ごしください。