進路選びに正解はない。でも納得できる選び方はある。
塾依存から抜ける学びを編集している、マモ~です。授業の前に必要な「学びの土台」について発信しています。今回は、高校2年生の生徒さんと親御さんとの進路面談を通して、改めて感じた「進路選びで本当に大切なこと」についてお話しします。先日、高校2年生のご家庭と進路面談をしました。もともとは、指定校推薦を目指すのか学校独自の推薦を狙うのか私立に絞るのか国公立を目指すのかこの4つの選択肢を整理しながら、一緒に方向性を決めていく予定でした。ところが、面談が始まってすぐに、ご家庭ですでに話し合いが終わっていて、「私立の一般受験に絞って、難関大学を目指します」という方向性が決まっていました。なので今回は、「何を選ぶか」ではなく、「その選択をするなら何が必要か」という話が中心の面談になりました。その中で改めて感じたことがあります。それは、進路選びで一番大切なのは、ロジックよりも納得感だということです。よく、「この学部は就職に強い」「この分野はこれから伸びる」という理由で進路を考える人がいます。もちろん、それも一つの考え方ですし、否定するつもりはありません。ただ、今はAIの進化もあって、「これを学べば安泰」という常識が簡単に覆る時代になっています。少し前にはプログラミングスクールが一気に増えました。「プログラミングを学べば就職に困らない」と言われていましたが、その後は淘汰が進み、閉鎖や事業縮小するスクールも増えました。今はAIスクールも同じ流れになりつつあります。ブームが来たと思えば、すでに淘汰が始まっている。そんな時代です。だから、「今人気だから」「今需要があるから」という理由だけで大学や学部を選ぶのは、私は少し危険だと思っています。では、何を軸に選べばいいのか。私はまず、「自分はどんな形で社会と関わっていきたいのか」ここから考えることが大切だと思っています。もちろん、高校生に「社会とどう関わりたい?」と聞いても、すぐには答えられないと思います。だから、最初はざっくりでいいんです。例えば、世界を舞台に仕事がしたい英語を使っていろいろな人と関わりたい教育に携わりたい誰かの人生に貢献したいそんな方向性で十分です。そこから、「そのためには何を学べばいいんだろう」と考えていく。これが一つの進路の決め方だと思います。もう一つは、もっとシンプルです。自分は何に興味・関心があるのか。人の心に興味があるなら心理学。教育に興味があるなら教育学。ものづくりが好きなら工学。昔から絵を描くことが好きならデザイン。そんな決め方でも十分です。むしろ、そういう方が納得感のある進路選びになると思っています。「将来役立ちそうだから」「就職に強そうだから」「食いっぱぐれなさそうだから」そんな打算だけで選ぶよりも、自分の興味や関心を軸にした方が、結果的には長く学び続けられると思います。スティーブ・ジョブズの有名な言葉に、「Connecting the Dots」があります。今学んでいることが、将来どこでどうつながるのかなんて、正直誰にも分かりません。教育というのは、すぐに結果が出るものではありません。5年後、10年後。場合によっては20年後、30年後になって、「あの経験が今につながっていた」そう思えるものなんじゃないかと私は思っています。そして、もう一つ。メリットしかない進路なんて存在しません。指定校推薦にもメリット・デメリットがあります。一般受験にもあります。私立にも国公立にも、それぞれ良いところもあれば、大変なところもあります。だから大切なのは、「どれが正解か」ではありません。それぞれのメリット・デメリットを整理した上で、自分は何を選ぶのか。ここが一番大切です。頭の中だけで考えていても、なかなか決まりません。紙に書き出して整理する。比較する。そして、デメリットも理解した上で、「それでもこの道を選ぶ」そうやって覚悟を決めることが大切なんだと思います。今回の面談では、お母さんも同席してくださいました。とても冷静で、お子さんのことも学校のことも客観的に見られている方でした。私が伝えたかったことを、お母さんもほとんど同じように考えていらっしゃって、「そうですよね」と、お互いに確認し合うような時間でもありました。結果的には、生徒さんからすると、大人二人から同じメッセージを受け取る面談になりました。でも、それは決して悪いことではありません。「この方向性で頑張ればいいんだ」そんな安心感につながったのではないかと思っています。最後にお知らせです!今回のお話は進路選びがテーマでしたが、実は成績を上げることにも共通しています。私は現在、Brainで『塾代を無駄にしない 成績が上がる子の家庭の教科書』という教材を販売しています。この教材は、「こう勉強すれば成績が上がる」というハウツー集ではありません。まず、「なぜ成績が上がらないのか」その原因を整理し、「では、何を改善すればいいのか」という着眼点を持てるように作っています。私自身が5年以上、学習塾の現場で多くのご家庭・生徒と関わってきた経験に加え、教育学、心理学、脳科学、行動科学などの考え方も取り入れながらまとめた教材です。成績だけではなく、親御さんはどんなスタンスで子どもと関わるのか。子ども自身は受験や学びをどう捉えるのか。そういった「土台」の部分まで含めてお伝えしています。興味のある方は、概要欄にリンクを貼っていますので、ぜひご覧ください。まとめ進路で迷う人ほど、「全部いいとこ取り」をしようとしてしまいます。でも、そんな選択肢はありません。だからこそ必要なのは、自分なりの軸を持つことメリット・デメリットを整理すること最後は覚悟を持って決めること進路選びも、受験も、成績を上げることも。結局はテクニックではなく、「どう考え、どう選び、どう行動するか」という土台が何より大切です。今回の面談を通して、改めてそう感じました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。良い一日をお過ごしください。