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カテゴリ:子育て
「大学で学んだことをそのまま仕事に生かしたい」という思いを持つ高校生は少なくありません。学習塾講師として多くの高校生と接する中で、そんな生徒をよく見かけます。
しかし、研究結果は意外な事実を示していました。 専門を早く決めることのデメリット キャリアに関する研究によると、早めに専門を絞り込んだ人は、大学卒業後しばらくは高収入を得られるものの、時間の経過とともにゆっくり専門を決めた人に追い抜かれていくことがわかりました。 これは、ゆっくりと時間をかけた人の方が、自分のスキルや性質により合った仕事を見つけられるためです。 イノベーションを生む多様な経験 テクノロジー開発の分野では、さらに興味深い発見がありました。様々な分野で経験を積んだ人の方が、一つの分野を極めた人よりも革新的な発明を生み出しやすいのです。 これは、一見関係のない知識や経験を結びつけることで、新しいアイディアが生まれやすいからだと考えられています。 若いうちは自分に合う分野がわからない 高校生や大学生の多くは、勉強、部活動、アルバイトという限られた経験しか持ち合わせていません。そんな状態で、受験時に興味を持った分野が本当に自分に合っているかを判断するのは難しいでしょう。 まずは様々な分野に触れることから始めるべきです。 音楽家の研究から見える意外な事実 音楽の分野でも、興味深い研究結果が報告されています。優秀な音楽家ほど、複数の楽器を演奏できる傾向にあるのです。 具体的には3つ以上、半数以上の人が4~5つの楽器を扱えるそうです。幼い頃から一つの楽器に特化すべきという一般的なイメージとは、大きく異なる結果でした。 理想的な専門分野の見つけ方 専門分野は、多様な経験を積む中で自然と見えてくるものです。様々なことにチャレンジし、その過程で自分の興味や適性を発見していく。そして徐々に専門分野を絞り込んでいく。 これが最も理想的なアプローチだと考えられます。 世間では早めの専門特化が良いとされがちですが、研究結果はそれとは異なる示唆を与えています。芸術分野でさえ、多様な経験が良い結果につながるというデータが存在します。 焦って専門を決めるのではなく、様々なことにチャレンジしながら、じっくりと自分の道を見つけていくことをお勧めします。 皆さんも焦らず、自分のペースで進んでいってください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.10.24 10:09:29
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