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カテゴリ:子育て
今回は「国語ができない子の特徴」というテーマでお話しします。 これまで学習塾で100組以上のご家庭・生徒を見てきた中で、国語ができない子には典型的なパターンがあることに気づきました。 そこで、その特徴についてお話ししていきます。 よく言われるのが「語彙力がない」「本を読んでこなかった」などですが、これは一理あるものの、例外も普通にあります。語彙力が豊富でも国語が苦手な子はいますし、たくさん本を読んできてもできない子もいるんです。 もちろん、読書習慣があるに越したことはないし、言葉を知っていることもプラスですが、国語ができない根本の問題はそこではありません。 では、何が問題なのか。それは「マインドセット」です。 具体的に言うと、「頑固」「柔軟性がない」「主観が強い」この3つが揃うと、国語ができなくなる傾向があるのです。 これは、かつての私自身にも当てはまります。私は昔、頑固で柔軟性がなく、主観が強かったため、国語が全くできませんでした。 今になって振り返ると、できなくて当然だったなと思います。 そして、塾の先生として生徒を見てきた中でも、この3つの要素を持っている子は、国語が伸びにくいと感じています。 国語の授業を受け続けても、なかなか成績が上がらない。先生は熱心に指導し、生徒も頑張っているのに成果が出ない。これは、この「マインドセット」の部分が解決されていないからです。 例えば、「頑固さ」がどのように国語の学習に悪影響を及ぼすかを考えてみましょう。 国語の評論文や論説文では、さまざまな著者の考えに触れます。文章を正しく理解する上で最も大切なのは、「受け入れること」です。 自分の意見は関係なく、「この著者は何を言いたいのか?」を理解することが重要です。 しかし、頑固な子はそれができません。そこで「主観」が出てしまい、「私はこう思う」と考えてしまうのです。 けれども、問題は「あなたがどう思うか」ではなく、「著者が何を言いたいのか」です。主観が強い子は、この部分をうまく捉えられず、本文の要点を見失ってしまいます。 また、小説問題でも同じことが言えます。 小説の読解では、登場人物の心情を理解することが求められます。人間の本質的な感情や行動パターンに基づき、「こういう状況では、人はこういう気持ちになり、こういう行動をとる」という流れを掴むのが重要です。 しかし、主観が強いと、「自分はこう思うから、この登場人物もこう考えているはずだ」と思い込んでしまい、適切に読解できません。要するに、「自分の考え」に縛られてしまうのです。 一方、国語ができる子はどうでしょうか? 彼ら彼女らには、以下の特徴があります。 ・柔軟性が高い ・いろんな考えを受け入れられる ・主観が弱い(自分の考えに固執しない) ・相手目線で考えられる こうした子は、たとえ本をあまり読んでいなくても、語彙力がそれほど豊富でなくても、国語の点数を安定して取れるのです。 ですから、国語力を上げたいのであれば、単に教材をやる、授業を受けるだけではなく、「頑固さをなくす」「素直にいろんな考えを受け入れる」ことが大切です。 また、「主観を抑える」ことも重要です。 「自分はこう思う」ではなく、「この著者は何を言いたいのか?」「この登場人物はどう感じているのか?」と視点を変えることが、読解力を高めるポイントになります。 さらに、自分の考えに縛られないことも大切です。 ここでポイントとなるのが、「アイデンティティ」と「考え」を切り離すこと。 「自分の考えを受け入れなかったら、自分の存在を否定されたように感じる」という思い込みをなくすことが、国語力向上の鍵になります。 最後に、考えてほしいことがあります。 「なぜ、そこまで自分の考えに縛られてしまうのか?」 「なぜ、他の考えを受け入れられないのか?」 これを自問自答してみてください。 まとめると、国語ができない子の特徴は、 ・頑固 ・柔軟性がない ・主観が強い 国語力を高めるには、これらを改善することが大切です。 具体的にどう改善していくかについては、また別の機会にお話ししたいと思います。 私自身も、どうすれば柔軟性を高め、主観を抑え、素直さを獲得できるのかを探求中です。その結果をまたアウトプットできればと思っています。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 それでは、良い一日をお過ごしください!
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最終更新日
2025.02.20 10:27:01
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