私の内の「こだま」
「嫌い」と言われるから「私は好き」と返す「嫌い」に「嫌い」を返したら貴方の言いなりになってるみたいで悔しいから「好き」と言われれば当然「私も好き」と返す「好き」に「嫌い」を返したら天の邪鬼な子供みたいで恥ずかしいから「大好き」と言われれば、何も言葉を返せない胸の奥が詰まって、泣いてしまいそうになるから「大嫌い」と言われたら「ごめんなさい」がこぼれる貴方の内につけた傷を思うから「損だよ、得だよ」貴方があまりに言うから意味が分からなくてうろたえたけどそれは貴方の内の感情だったんだね貴方自身が「損だ、得だ」と感じていたから私の内にもそれが有ると思っていたんだね貴方に同じ「こだま」を返したいけど私の中には私しか居なくて感じる事も考える事も、全てが貴方と同じじゃないからきっと望まれた通りには返せない貴方の声に、私の声で返すこれが私の「こだま」です同じ答えが返らない、それが相手が居ると言う事です。