Manachan's World－東京下町日記

今日のランチは、インド料理バイキング。
美味い！調子に乗って、食いまくりました。食後８時間以上経っても、全然お腹が減りません。




そしてこれが、インドの国産ビール、King Fischerです。フルーティな味で、なかなか美味しい♪




今回の日記は、会社に支給してもらったアメックスカードの払い込みをめぐる悲劇について書きますね。

私の職場では、私を含めて、海外出張する社員のために、アメックスのクレジットカードを支給しています。さすがに中国の会社らしく、カードの発行元は香港アメックスです。

面白い話ですが、このアメックスカード、中国国内の出張では一切使えません。なぜか、海外でしか使えないようになっているのです。たとえばの話、このカード、香港では使えるんですけど(※香港は海外扱い)、そこからわずか30kmしか離れていない深センに来ると、途端に使えなくなるんです。なんでだろ？

それはともかくとして、海外出張で費用が嵩むものといえば、何といってもホテル代。特にインドみたいな物価の安い国に出張すると、飲み食い代や交通費はタダみたいに安いのに、ホテルだけは先進国並みの値段をとることが多いので、その割高さが特に目立ちます。当社の出張は、基本的に｢立替払い、後日精算｣のシステムなのですが、飲み食い代だけは立替えできても、日々のホテル代を立て替えていたのでは、すぐにクレジットカードの限度額に達してしまう。

そこで、アメックスカードの出番になります。これを使えば、社員が高額なホテル代を立替えなくても、会社の方で払い込みをやってくれるのです。但し、出張が終わって、アメックスの請求書が来たら、それに基づいて、いちいち精算作業をしなくちゃなりませんけどね。

便利なはずのアメックスカード。でも、思わぬところに落とし穴がありました。今回のインド出張で、私は散々、痛い目にあい、アメックスの途方もない不便さを痛感しました。

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私は、昨年１１月に、香港へ出張しました。その際、ホテル代をアメックスカードを使って支払ったのですが、後日、費用を精算する際、「アメックスで支払った費用」と、「それ以外の費用」を分けずに、一緒くたに精算してしまいました。年末の、超忙しい時だったから仕方ない面もありますが、今考えれば、これが間違いの始まりでした･･･。

「アメックス＆それ以外の費用」の精算は、財務部門のチェックを無事通り、その結果、昨年末には、私の口座にその全額が、香港ドルで振り込まれました。そこまでは良かった･･･。

ところが、私の口座に振り込まれた香港ドルのうち、アメックスで支払った分の払い込みを、「自分で」行わなければなりません。ところが私は普段、それを会社にやってもらっているために、自分がやらなきゃならない、ということをうっかり忘れていました。そして月日が経ち、いつの間にか払い込み期限が過ぎて、カードが使用不能になってしまいました。

運の悪いことに、それに気がついたのは、インド出張中でした。インドに来て、最初の３日間宿泊したホテルの宿泊費を、アメックスカードで払おうとしたら拒否された！！そこで、私ははじめて現実を悟りました。

この時点で、アメックスに払わねばならない額は、628米ドル。たいした額ではありません。「こんなもの、オンラインバンキングで一発で払ってしまおう」と思って、アメックスのサイトにアクセスしたのはいいのですが、そこで奇しくも、「アメックスの厚い壁」の一端を垣間見てしまいました。

なんとアメックスは、ネット上での支払いができない！！！

なんというダサさ！今はもう２１世紀なのに、ネットの支払いができないなんて･･･と、文句を言っているうちが花でした。今にして思えば、アメックスのダサさ加減は、こんな生半可なものではありませんでした。その後、さまざまな難題が降りかかり、私は悲鳴を上げてしまうのです。

難題の第一弾は、中国からやって来ました。私は米ドルで給料をもらっているので、中国にある口座には米ドルがたくさんある。その口座を使ってネットバンキングで支払おうと思い、会社のアメックス担当者に問い合わせたところ、次の答えが･･･。

中国の外貨規制のため、米ドルでのカードの支払いは、香港で行わなければならない！！

なるほど、香港ねえ･･･香港なら、義理の姉が住んでいるから、まずカードの払い込みをお願いして、後日返せばいいやと思い、早速、香港まで国際電話をかけてみました。ところが、ここでショッキングな事実が判明。

義姉は、一家そろって海外滞在中！！

香港での支払いができないのか。それなら、豪州のネットバンキングを使うのはどうだろう。豪州には、B-payシステムという、カードの支払いを簡単にオンラインバンキングで行う仕組みがある。幸い、豪州内に口座も残しているから、それ経由で支払えるだろうと思い、IBM豪州のアメックス担当者に連絡してみました。すると、

B-payシステムは、豪ドルの払い込みにしか使えない。米ドルの支払いはできない！！

香港でも、豪州でもダメだとすると、残る手段は、現滞在国・インドでの支払いしかありません。幸い、IBMインドの同僚の一人が、たまたま米国帰りで、米ドル現金をたくさん持っていたので、私は、次の方法を考えました。「まずVISAカードを使って、インドルピーを引き出す」、｢IBMインドの同僚から米ドル現金を受け取り、アメックスの借金を返す｣、「その後、彼に米ドル相当額のインドルピーを渡す」。これでいけるだろうと思いきや、驚愕の事実が、

インドのアメックスでは、米ドル現金での支払いを一切受け付けない。パーソナルチェックか、或いは米ドルのトラベラーズチェックでしか、支払いができない！！！

いやはや何とも、変なルールがあったもんだ。なぜ現金じゃダメなの？と、素朴な疑問を投げかけても、「それがルールですから」の一点張りでラチがあかない。残念ながら、私は今回、トラベラーズチェックを持ってきていなかったので、ここは一つ、インドで新規に、米ドルのトラベラーズチェックをつくらねばなりません。ところが、さらにビックリな事実が判明。

インドの外為法により、インド永住権を持たない外国人はトラベラーズチェックをつくれない！！！

という規則になっているらしい。とにかく、どの銀行に行っても、外国人というだけで、トラベラーズチェック発行を拒否するのです。そこで、｢話の分かりそうな｣中小両替屋をたずねてみたのですが、その多くは｢銀行法｣に恐れをなして、どうしてもつくってくれない。

バンガロールでは、MG通りという目抜き通りがあって、そこに両替屋がたくさんあります。私は同僚に伴われて、３０度を越す炎天下のなか、両替屋を一つ一つ回って、外国人にトラベラーズチェックを発行してくれるところを、しらみつぶしに探しました。そして、ついに探し当てました。コミッションを多少はずみましたが、私の注文通り、７００ドルのトラベラーズチェックを、私の名前でつくってくれたのです。これで、ようやく払い込みができる！･･･私は、昼メシも食わずに、アメックスのオフィスに直行しました。この時点で、木曜日の午後３時でした。

ここは、インド。そしてアメックスカードの発行地は、香港。インドアメックスの職員は、私が受け渡したトラベラーズチェックや関連を、香港アメックスの職員に渡して、処理してもらわなければなりません。この時点で、担当職員は、｢通常は、手続きに１日かかる｣と言っていました。私がホテルを引き払うのは、その２日後の朝だから、１日だけならなんとかなるだろうと思い、嬉々として引き上げました。でも、それが甘かった。

金曜日の深夜になった現在、未だに、払い込みの手続きが済んでおらず、アメックスカードが使えない！！

さすがに、私もキレました。アメックスのホットラインに電話して、「ふざけるなてめえ、何とかしろ！今すぐ！！俺は明日の朝、ホテル代を払わなiきゃならないんだぞ。それまでに払えるように、何とかしろ！！」と、ヤクザみたいにすごんではみたものの、ここはインド。カード発行地の香港に話をつけないと、話が進みません。

そこで私は、香港につないでもらい、すごい香港訛りの英語を話す女性職員と、３０分ほど話しました。私は、インドで支払った７００ドルのトラベラーズチェックの写しを、香港にFAXして、アメックスには、明日インド時間の早朝６時に、私の携帯に電話し、進捗を報告させることにしました。さて、チェックアウトまでに使えるようになるか？

いい加減疲れたので、もう寝ます。もう、アメックスカードなんか金輪際、使いたくない、というのが正直な気持ちです。それにしても、IBMと提携している会社って、カードのアメックスにせよレンタカーのHertzにせよ、どうしてこうも、使えねえとこばっかりなんだろ？本当に使えねえ！！！

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本文と関係ありませんが、インドの｢聖心女子高｣の写真で、なごみましょう。英語名は、Sacred Heart Girls Highschoolです。