Manachan's World-東京下町日記

2006/07/03(月)09:21

赤ちゃん文化の違い

出産・育児@大連(191)

先々週から先週にかけて、まる一週間、家族で日本に滞在しました。今回の滞在は、妻をして、「日本に住みたい!」という気持ちを、さらに強くしたようです。おかげで私は、「あんた、いつ日本赴任が決まるのよ?」と、妻にいつも圧力をかけられています。 確かに、ここ中国と比較した時、日本の生活環境は、魅力的ではあります。街の清潔さ、道路の良さ、商品・サービスの品質の良さ、人々の礼儀正しさ、公共交通の便利さ、そして空気の良さ(中国の都市と比べた場合、それを痛感します)等々・・・。特に幼い子供を持つようになって以来、我が家は以前より一層、生活環境に敏感になったようです。 日本は確かに素晴らしいと思いましたが、ただ一つだけ、馴染めないことがあります。それは、「赤ちゃんに対する態度」です。 中国人は、赤ちゃんが大好き。大連でも上海でも香港でも、人々は街で赤ちゃんを見かけると、「好可愛的小宝宝!」と言って、満面の笑みを浮かべ、喜びを全身で表現します。生後9ヶ月のわが娘を連れて中国の街を歩くと、さながら、映画スターかセレブの気分を味わえます(でも、なかには汚い手でうちの娘に無断で触ってくる人もいて、困ってしまいますが・・)。 幼い娘も、「皆が可愛がってくれる」ことを肌で知っているのでしょう。街で大人を見かけると、ニコリと微笑むようになりました。日本に住む実家の両親も、「ずいぶん愛嬌のある子だねえ!」と、感心していました。 ところが日本では、中国ほど、赤ちゃんがチヤホヤされないことに気がつきました。時にはこんなこともありました。 娘を連れて日本の街を歩いて、見知らぬ大人に会った時、娘がニコニコと微笑みかけても、大人の方が無視する! 無視しているのか、遠慮しているのか、それとも道中急いでいるのかは分かりませんが、中国人と比べて、「赤ちゃんに構ってくれない大人」が多いことは、事実だと思いました。 あと一つ思ったことは、関西と関東を比べてみると、関西の方が「赤ちゃんを可愛がって」くれる人が多く、関東人の方が「つれない」感じがしました。あくまで私の主観ですが・・・。 ま、中国と日本(そして関西と関東)の文化にはいろいろと違いがあり、赤ちゃんに注ぐ愛情も、それぞれの文化に合った表現方法があるでしょうから、良い悪いは言いません。ですが少なくとも、赤ちゃんが笑顔を見せている時くらいは、周りの大人も笑顔で返してもらいたいものです。 また、私も常にそうしようと心に決めました。

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