Manachan's World-東京下町日記

2010/08/09(月)17:34

柏自慢の次は、柏商人

柏・東葛(57)

私がウェブで情報発信を始めたのは、今から11年前の、1999年8月のことです。 その頃は、まだ、TwitterもMixiもなければ、ブログさえもなく、誰もがホームページを手作りする時代でした。私がつくった最初のホームページは、自分の出身地・千葉県柏市に関するトピックを紹介する「柏自慢」というサイトでした。 それ以前にも、「柏自慢」という言葉があったのかもしれませんが、少なくとも、ウェブ空間でこの言葉を使ったのは、私が最初だという自負があります。 あれから11年。面白いことに、柏に住む人たちの間で、「柏自慢」という言葉が定着してきました。今では、 「柏自慢」という地酒があるし、 「かしわハート大使」の呼びかけ文にも、思い切り「柏自慢」という言葉が出てくるし、 言葉というものは、やっぱり、言ってみるもんだと思う。言い続けていれば、そのうち、周りのみんなも使うようになるから・・・。 もちろん、私だけの功績ではありませんが、それでも、10年の歳月かけて「柏自慢」が定着したことによって、私の心のなかに、根拠のない自信が芽生えてきました。 柏自慢」の次は、「柏商人」という言葉を普及させたい。 「柏商人」は、まだ世間に存在しない言葉です。キーワード「柏商人」でGoogle検索してみても、ヒットするのは中華料理店「揚州商人」の「柏店」くらい・・・悲しいぜ。 でも、「柏商人」、「柏商人」と、10年間言い続けていれば、少なくとも、40万都市・柏の人々に受け入れられ、定着するかもしれません。 「柏商人」とは何か? 「柏商人」という言葉に、どんな意味合いを込めたいのか? 私はこう考えています。 1)商都・柏を舞台に、あるいはテーマとして、この不確実な世の中、常に独立独歩、リスクを取って、夢を抱いて果敢に起業する人々を、「柏商人」と呼びたい。 2)全世界の人々に胸襟を開き、言語・文化を異にする人とコラボすることによって、これまでにない価値を世の中に提供する、そのムーブメントの中心となる柏の人々を、「柏商人」と呼びたい。 ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、ちゃんと根拠があって、私はそう言っています。 1)について → 柏市にある柏の葉地区は、日本で最も洗練された起業支援組織の一つである、TEPの本拠地です。同じTx沿線の秋葉原、つくば、そして柏の葉~この地域は日本における起業、ベンチャー文化の中心になり、21世紀はここから「柏商人」が大量に輩出され、全国に、そして地球規模に、大きな影響を与えると期待できます。 2)について → 柏は昔から、異業種コラボの都です。音楽家、美術家、スポーツ選手といった、お互い、専門を異にする人々が協力して、イベントをやったり、ブランドやレーベルをつくったりする活動が盛んです。 私は、柏に生まれ育ち、先日、起業しました。 起業は、単にお金が目的ではありません。お金儲けしか動機のない事業は、結局、長続きしないし、大成功もしません。 もちろん、事業収益を上げることは絶対に必要ですが、その他に、自分やみんなの理想を実現したいとか、地元やコミュニティに貢献したいとか、子供たちを喜ばせたいとか、そういう「心」の部分が、誰にも分かるようなかたちで体現されていないと、世の中にムーブメントを起こすような、大きな事業、産業になっていかないと思います。 私は、柏というルーツを大事にしながら、世界に果敢に打って出て行く。グローバルな不動産ビジネスを育てていきます。グローバルな事業展開のなかで、いろんな地域に関わりながらも、その地域の暮らしや文化を豊かにしていく道筋をつくりたい、示したい。 そして、事業を通して、日本経済の復活にも貢献したい。私は、日本を落ちぶれた元・経済大国だとは思わない。逆に、限りないポテンシャルを秘めた、ダイヤの原石だと思っています。海外で長年暮らしたからこそ、私にはそれが見える。 原石を、本当に輝かせるためには、日本人が胸襟を開いて、世界中の人とコラボする術を学ばなければならない。私はグローバルな事業を通じて、その辺の道筋を示していきたい。 私は、そんな「柏商人」になりたい。 私は先日、悔しい思いをしました。以前から、中国で日本不動産視察団を組織すべく、中国側の提携先を探していました。その候補が上海で二社現れたのですが、そのうち一社から突然、「中国人投資家は、欧米・オーストラリアならともかく、経済先行きが暗くてリスクの大きい日本の不動産に興味はない!」と言われ、断られたのです。 こんなこと言われて、日本人として悔しい。でも、私は諦めない。私は日本だけでなく、世界各国にビジネスのネタを持っている。グローバルなビジネスを目指しているのだから、いくらでも提携のネタはある・・・というロジックで、相手に食らいついていきました。時間がかかってもいい、この話、是非ともモノにしてみせる。「柏商人」のプライドにかけても・・・。 私は決して評論家や傍観者にならない。いつも当事者、プレイヤーとして、あの手この手を繰り出し、活路を見出すべく、最大の努力をする。 そんな「柏商人」が続々と現れれば、日本は必ず復活するはずです。 今から10年後、「柏商人」という言葉が、10年後、誰の口にも上るようになってくれたら、最高だと思います。

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