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(独)国立女性教育会館
中野洋恵 研究国際室長様 質問状 平成21年3月2日 こんにちは、はじめまして 私は、福井市在住の会社員で、54歳、家族は妻と子供4人です。数年前、福井県の男女共同参画推進員をしていたこともあるのですが、現在日本で進められている男女共同参画には少なからず懸念を抱いております。 さて、国立婦人教育会館 女性学・ジェンダー研究会の編著に、 「女性学教育/学習ハンドブック―ジェンダーフリーな社会をめざして」(有斐閣) があります。出版当時、主任研究官だった中野さんの執筆したものについて質問をさせていただきたいと思います。 先日、福井県の男女共同参画部門の方から、国立女性教育会館で開催された二種類の研修の資料を貰いましたが、いずれでも中野さんは講師のお一人でした。現在、中野さんは研究国際室長・主任研究員という重要な立場にあるので、中野さんのお考えが、日本で男女共同参画を進める多くの関係者・実務者に与える影響力は甚大だと思います。 しかしながら、私は、中野さんの執筆された上記のハンドブックの内容についてとても疑問を抱いています。以下に、大きく3点について質問を致しますので、是非、回答をいただきますよう宜しくお願い申し上げます。 中野さんは 2、多様な家族・ライフスタイルへ 1、近代家族の特質 3、多様な家族の可能性 4、幼児期におけるジェンダー形成 について、執筆していらっしゃいます。 このうち、まず、1、近代家族の特質 の記述について質問いたします。 1)近代家族とは それでは、産業革命以降の近代社会に登場してくる「近代家族」とは、どんな特徴を持っているのだろうか。(第1は略す) 第2は、分化した私的領域の担い手として主婦が誕生した点である。「男は仕事、女は家庭」の性別役割分業が成立し、家族の担い手として経済力を持つ夫と、その夫に経済的に依存する妻というジェンダー関係が作られていく。そして家庭こそ女の居場所であるとされ、良妻賢母のイメージが強調されてきたのである。したがって、私たちが何気なく使っている「主婦」という言葉も近代化の中で作り出された歴史的産物なのである。 そして、第3に子供を中心とした家族成員の情緒的関係の強調である。家族が私的領域として孤立化してくる中で情緒的関係が夫婦や親子に限定され、「夫婦は愛し合わなければならない」「子供は愛情を持って育てなければならない」といった規範が成立する。(中略) このように、父親が外で仕事をし、母親が家で家事・育児をし、しかも家族成員が愛情で結びつくという意識は近代化の中で成立したものであるということがわかる。考えてみれば農家や自営業では母親も働いているのは当たり前だし、ちょっと時代をさかのぼれば、お手伝いや乳母などがいたという例はいくらでもある。1949年に結婚した夫婦では3分の2が見合い結婚で恋愛結婚は2割に過ぎなかった。はたして家族が愛し合わなければならないといった規範があったかどうかは定かでない。(以上P80~81) 欧米を中心とした先進諸国では近代家族は大きく変化しつつある。従来の家族には見られない多様な形態、たとえば法律的婚姻手続きを経ないカップル、子供を産まないカップル、同性愛者の同居などが現れてきた。(以上P83) 質問1-1 上記の記述について、今でもこの通りだ(正しい)とお考えですか? 私には、特に 「主婦」という言葉も近代化の中で作り出された歴史的産物 家族成員が愛情で結びつくという意識は近代化の中で成立した という考えには、強い疑念があります。 (主婦については、別紙「キリスト教は如何にしてローマに広まったか」参照) 質問1-2 家族成員が愛情で結びつくという意識は近代化の中で成立したものであるということがわかる。 1949年に結婚した夫婦では3分の2が見合い結婚で恋愛結婚は2割に過ぎなかった。はたして家族が愛し合わなければならないといった規範があったかどうかは定かでない。 などの記述をみると、中野さんは『家族の愛情は近代化の中で成立したものであるから今後変化していくこともあるし、変化していってもかまわない』と言いたいようです。家族を大切にしたいという思い(私などは家族に強い思い入れがあります)は感じられないのですがそうなのですか? 次に、3、多様な家族の可能性 の記述について質問いたします。 1)多様な家族の可能性 3)多様な家族のかたち 1,性別役割分業意識の変化 2,単身赴任家族 3,ひとり親家族 4,事実婚家族 5,同性婚 ホモセクシャル・カップル レズビアン・カップル 生殖につながる異性愛が「自然」であることへの疑問から同性間で家族を形成するホモセクシャル・カップルやレズビアン・カップルの動きも見られる。子どもを産むことが家族の義務でなく情緒的に親密な集団が家族であるならば同性の結婚もありえる。 4、現実の家族と制度とのズレ 以上のように、夫婦と子どもがそろった家族だけが標準の家族というとらえ方は現実の家族の多様性とはズレがある。多様なライフスタイルの選択が保障されるべきであり、どのような家族形態を選んだかによって差別されてはならない。 (中略) このため男女共同参画社会を形成を促進するためには、同姓でも別姓でも選ぶことができる夫婦別姓選択制の導入が求められている。(以上P94~97) 質問2-1 生殖につながる異性愛が「自然」であることへの疑問から と、述べていらっしゃいますが、今でもこのようにお考えですか? 私には、ほとんどの日本人(世界中の人々)は、異性愛が自然だと考えているのであって、「疑問」などと考えているひとは非常に少ないと思えるのですが。 質問2-2 子どもを産むことが家族の義務でなく情緒的に親密な集団が家族であるならば 子どもを産むことは義務ではないかもしれないが、「情緒的集団が家族であるならば」というのは普通の感覚ではないと思います。情緒的集団が家族だとお考えですか? 質問2-3 同性婚 ホモセクシャル・カップル レズビアン・カップル を、積極的に肯定するお考えですか? 最後に、4、幼児期におけるジェンダー形成 の記述について質問いたします。 1) 性役割は作られる 外性器の違いによって、生まれた瞬間から「女の子」「男の子」というレッテルが貼られる。 (中略) 子どもが生を受け、育つ社会がどのような性役割期待を持っているかにより変化するが「男らしさ」「女らしさ」は、けっして生物学的条件に由来するものではなく、時代や文化の違いによって人為的に作られたものであることを確認しておきたい。(P98) 2) 家庭におけるジェンダー形成 それではこのように女の子、男の子という貼られたレッテルによって習得されていくジェンダーはどのように形成されていくのだろうか。(P99) Column13 ジェンダー・アイデンティティ J.マネーはその著「性の署名」の中で、長い間女の子として育てられた子どもは、たとえ解剖学的に男の子であっても女の子としての性認識が形成されているので、女としての役割を習得する、つまり性自認のほうが解剖学的な性よりも強力である事例を報告している。 (P103) 質問3-1 外性器の違いによって、生まれた瞬間から「女の子」「男の子」というレッテルが貼られる。 とのことですが、今でもこの通りにお考えなのですか? (“レッテルを貼られる”とはすごい表現です) 質問3-2 「男らしさ」「女らしさ」は、けっして生物学的条件に由来するものではなく、時代や文化の違いによって人為的に作られたものであることを確認しておきたい。 とのことですが、本当に“けっして生物学的条件に由来するものではなく”とお考えなのですか? (私は、「男らしさ」「女らしさ」は生物学的条件を基礎として、文化などの違いによって形成されてきたもので尊重されるべきものと思っています) 質問3-2 Columnの、J.マネーの「性の署名」に関してですが、この報告が、出鱈目であることは「ブレンダと呼ばれた少年」(ジョン・コラピント著、無名舎発行)からも自明である。実際のところ、悲惨な人体実験を行い一人の少年の人生をめちゃくちゃにしてしまった犯罪者というべきJ.マネーの報告を、今なお真実であるかのようにColumnに掲載する中野さんは不見識そのものであると考えます。如何でしょうか?
カテゴリ:政治
小沢氏の説明には全く納得できない。昨日の説明文によると以下の通りだが。
1)昭和60年に自宅を売却した際の2億円を、平成元年銀行から引き出した2億円 2)平成9年、家族名義の口座から引き出した3億円 3)平成14年、家族名義の口座から引き出した6000万円 これらを、赤坂の事務所の金庫で保管していた。 平成16年の10月、これらの内、金庫に残っていた4億円を陸山会に貸し付けた。 以下参考 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小沢氏聴取 自民、一気に攻勢 「理解不能」 1月24日7時56分配信 産経新聞 東京地検特捜部による現職党幹事長の事情聴取という前代未聞の事態に、自民党は小沢一郎幹事長の国会招致を求めるなど攻勢を強めている。 谷垣禎一総裁は23日夜、都内の自宅前で記者団に対し、小沢氏が記者会見で説明した貸付金4億円の原資について「にわかに信じがたい」と疑問を呈した。幹事長を辞任しないと表明したことも「通常の感覚では理解不能」と批判、「国会で十分に説明する必要がある。証人喚問や参考人招致などを通じて真相を明らかにしたい」と述べた。 次の本格対決の場となる26日からの参院予算委員会では、小沢氏の不透明な資金の流れを追及してきた西田昌司氏らを投入する。衆院予算委では谷垣氏の追及が不十分だったとの声もあり、参院自民党は「民主党が描く審議のやり方を狂わせたい」(国対関係者)と審議拒否もちらつかせる。 この日、京都市内で講演した小泉純一郎元首相は「自民党政権なら首相も幹事長もやってられない」と語ったが、一方で「それでも(鳩山政権に)かなりの支持率があるのは、いかに自民党があきられたか、反感を持たれたかだ」と、自民党の体たらくぶりも指摘した。
Last updated
2010.01.24 13:52:44
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