週末の夜にふと観たくなるのが、いわゆる「古き良きロマコメ映画」ですよね。
今回ご紹介するのは、観終わったあとに「あぁ、ロンドンに行きたい…!」と、なってしまう名作中の名作。
1999年公開の映画『ノッティングヒルの恋人(Notting Hill)』です。
街そのものが主役!カラフルなロンドンの日常へ
この映画の最大の魅力は、タイトルにもなっているロンドンの西側にある実在の街、「ノッティング・ヒル」の空気感です。
パステルカラーの家並み、活気あふれるポートベロー・ロードの蚤の市、そしてヒュー・グラント演じる冴えない本屋の店主・ウィリアムが歩く何気ないストリート。
映画を観ているだけで、焼き立てのパンとコーヒーの香りが漂ってきそうな、イギリスの「日常の美しさ」がこれでもかと詰まっています。SNSで切り取られたような洗練された都会とは違う、どこか不器用で、温かみのある「古き良きロンドン」がそこにはあります。
「ただの女の子」と「普通の男の子」の、奇跡の恋
ストーリーは、世界的な大女優アナ(ジュリア・ロバーツ)が、ウィリアムの小さな旅行専門書店にふらりと迷い込むところから始まります。
住む世界が全く違う2人。
煌びやかなハリウッドの世界に疲れたアナが見せる、ふとした寂しげな表情。
そして、彼女を「一人の女性」として、ただただ優しく包み込むウィリアム。
特に中盤、夜のロンドンで2人が誰もいないプライベート・ガーデン(私有庭園)の柵を飛び越えて忍び込むシーンがあるのですが、そこが本当にロマンチック!街灯の光と、静かな庭園。派手なアクションやCGなんて一切ないのに、2人の会話と空気感だけで胸がギュッとなります。
そして何より、名セリフとして語り継がれるアナのこの言葉。
「私はただの女の子よ。1人の男の子の前に立って、愛してほしいと願っているだけのね」
世界中の誰もが知る大女優が、小さな書店の裏で、泣きそうな顔でこのセリフを言うんです。この瞬間に、私たちは完全にこの映画の虜になってしまいます。
観終わったあとに残る、心地よい旅情
映画を彩る主題歌「She」のメロディが流れる中、物語は静かに幕を閉じます。
スマホもSNSもない時代の、手紙や固定電話でしか繋がれない、もどかしくて丁寧な恋愛模様。だからこそ、この映画には今も色褪せない「古き良き」魅力が宿っているのかもしれません。
次の休みは、お気に入りの紅茶を淹れて、画面越しのロンドン旅行に出かけてみませんか?
そしていつか、あの「青いドア」の本屋を探しに、イギリスへ旅立ちましょう。

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