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2005.01.10
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今日は1月10日である。
医療関係者にとって、10日と言うのは特別な日だ。
そうレセプトの提出締め切り日なのである。

レセプトとは診療報酬明細書?と言い、要するに1ヶ月の間に、その人に行った医療行為の明細が記載された書類だ。
医療機関はそれを保険者に提出して、患者さんの自己負担分を除いた残りを受け取ることになる。

素人の保険者が、いちいち審査をすることが出来ないので、社会保険は支払基金、国保は国保連合会と言うところにその審査を委託している。前月分のレセプトを今月の10日までにそれら審査機関に提出すると、審査の後に2ヶ月後に口座に振り込まれる事になっている。

2004年12月分のレセプトは、1月10日までに提出されて、その分は3月17日に社保分が、3月27日に国保の分が振り込まれることになる。
現在、殆どの保険で患者負担は3割になっているので、残りの7割が振り込まれるのは2ヶ月後なのである。

このように、レセプト作業と言うのは医療機関の飯の種であり、診療は別として何よりも大事な作業なのである。

通常、月が変わって1日になると前月分のレセプトをレセコンを使って印刷する。その枚数はもちろん患者数によって違うので、医療機関の規模とか人気度によっても違う。
それをまず事務員が、保険内容(氏名、生年月日、性別、保険番号、本人家族の区別)や、診療行為(薬の種類や量、日数に間違いがないかなど)についてチェックをする。そして次はドクターが、レセプトに付いてる病名でその内容が全部給付を受けられるかどうかをチェックして、不足していると思われる分には病名の追加をする。単純に手書きで書き加える場合もあれば、もう一度レセプトを個別に印刷する事もある。

そうやって出来上がったレセプトを、保険者別、市町村別などに並べて(これがかなり面倒な作業だ)ヒモで閉じて総括表(全体のまとめ)をつけてやっと完成だ。

完成したレセプトは、以前は薬屋さんや卸さんが審査機関まで運んでくれていたが、色々と問題があって、最近では医療機関の自己責任で運んでいる。
審査機関は全県下で徳島市だけにしかないので、うちみたいに市内にある医療機関はまだ良いけど、郡部の医療機関にとっては大変時間のかかる作業である。

このように、多くの医療機関にとって1日から10日までの間は、普段の業務以外にレセプト業務をこなさねばならないわけで、戦争のような時期である。当然残業も多く、レセプト中はずっと夜遅くまで灯りのついている医療機関も多い。

これが普通の月ならまだ良いが、今月みたいに正月明けとかゴールデンウイークの後だと大変だ。
1月4日からやっていたのではとうてい間に合わないので、年末や正月の間に休日出勤で出てきている医療機関も多いのではないだろうか?
以前は10日が日曜や祝日の場合、また正月明けなどは締め切りが11日になっていたが、数年前からは、何があっても10日が締め切りと言うことになっている。まあ、その代わり審査機関の人たちも、日曜、祝日にかかわらず10日は出勤と言うことになるわけだ。

ところで、うちに関しては、このレセプト残業を言うのをやったことがない。
これは何でかと言うと、患者さんが少ないのですぐに終わってしまう・・って訳では決して無く、普段からコツコツと作業をしてるからだ。
診療が休憩のお昼の1時間のうち、30分は事務員は勤務時間にして、カルテの内容や病名漏れがないかどうかのチェックをしてる。診療中も暇があれば1人処理したカルテを、もう一人がチェックしている。何よりも、医者である僕と配偶者が普段の診療時からまめに病名を書くようにしているのが大きいと思う(普段は、全く病名を書かずに、レセプト時に、一気に書くと言うドクターも多い)。

しかし、今年はさすがにどうかと思った。
1月9日が日曜で10日が祝日。つまり日曜が休みの常勤の事務員にとっては、仕事始めの4日から8日の終わりまでの間に全てのレセプト作業を終了しなければならないからだ。

大丈夫?と聞くと、今までにもこんな事はありましたから大丈夫との事。実は2日が在宅当番だったので、その時に少しレセプトの打ち出しとチェックが出来たのと、夜に僕が残業して病名チェックをしたのが効いたようだ。
目出度く8日の夜には12月分のレセプトができあがった。
9日は日曜で審査機関はオヤスミなので、10日に提出に行くことになる。

今日は長男が通っているテニスクラブの「たこ焼きカップ」なる大会に出場すると言うので、彼と残りの家族は別行動になった。
彼は入門ジュニアという部門に出場し、1回戦がシード(これは上手だからと言うわけでなく、たんにくじらしい)で、2回戦が早くも準決勝、それに勝って2位だったらしい。

まあ、そんな事はどうでもいい。

残りは、市内の真ん中にある眉山(今度さだまさしが、この名前の映画を作ったそうな)の中腹にあるレストランで昼食を摂った。ここは全面ガラスの窓から山肌が見え、店内には陶芸作品とか、観葉植物の販売をしており、ピアノがあってライブもやるという、なかなか洒落たお店だ。
珈琲のお茶受けには、あんこの塊が出てくる。

まあ、そんな事もどうでも良い。

動物園は寒風は吹き荒れるし、トラはやる気が無くて寝てるし、キリンはこの間死んじゃったし、シロクマは元気が良かったけど、まあそんな事もどうでも良い。

家に帰ってきて私は暫く昼寝。起きてくると配偶者はTシャツに短パンという勇ましい姿でリビングの真ん中でエアロビックステッパーを踏んでいた

書斎で自分の日記のコメントをチェックするために自分のサイトへ行く。
今年はいまのところさぼらずに日記を書いてるな~と思って日付に目が行った。

その時の驚きは筆舌に尽くしがたいがこんな感じだ。

×?!△!!○!!!
ウォォオオオオ~~~!レセプト出してない!!!


マジで私は叫んでいた。叫びながらリビングの配偶者の所へ走っていった。彼女も何事かと思ったらしいが、叫ぶ内容を聞いて僕とハモリながら絶叫!

時計を見ると既に5時20分である。
レセプト提出の締め切りは5時。これは時間厳守である。
どう考えても受けつて貰えるはずがない、いや祝日の今日となっては既に審査機関の人たちは仕事を終了して家に帰ってしまってるだろう。

レセプトが提出できないとどうなるか?
患者さんが支払った3割以外の7割の金額が入ってこないのである。1000万円の仕事をして700万がパーになったようなものだ。

実を言うと、パーになると言うのは正確ではない。
今月提出できなかったレセプトは来月に今月分のレセプトと一緒に提出できる。つまり入金が1ヶ月遅れる訳だ。
これは、裕福な医療機関にとっては大したことが無いかも知れないが、うちのような零細自転車操業の医療機関にとってはかなり大きなダメージだ。

うちなどは、毎月結構な額が収入として入ってくるが、給与と経費を支払いすると、いつの間にか通帳の残高は前月の終わりと殆ど変わらない。ちょっと大きな支払いがあると通帳の残高がマイナスになっている時がある。
まあ、私と配偶者は勤務医よりもちょっと上の給料を貰っているので、私ら夫婦個人の口座に残った分が所謂儲けになってるのだと思うが。
そうやって今までに何度か不渡りを出して、私個人の口座から補填をしてきている。
そういう状態で1ヶ月遅れになるとは言え、収入の7割が入ってこないと言うのは、結構大きな事態なんじゃないかと思う。

私自身はその時点でもう諦めて頭を切り換えた。
2ヶ月後の給料は7割減になるけれど、3ヶ月後の給料は7割増になると思えば良いさ・・と。
しかし、心の底では自分自身に対して憤懣やるかたない思いを抱いていた。

諦めきれない配偶者は国保連合会へ電話。
そしたら奇跡か!!電話に出た人が居るのだ。
訳を話したら、もちろんもう閉まっているけど、そんなに時間がかからないなら待ってるから持ってきたらと言ってくれる。
配偶者はすかさず「20分で行きます」と答える。

「20分??」
普段提出に行ってる時には、社保と国保で往復すると(この2つはそんなに近くはないけど、回り道にならない合理的な道筋にある)1時間半以上はかかってるぞ。
単純に計算しても30分以上はかかるはず。
お前、そば屋の出前か?それともオレに公道レーサーになれと言うのか・・。

ま、免停歴6回を誇り(いや、誇らんでもええ、そんなもん)、昨年の6月でやっと3ヶ月免停から1年を経て堅気になったばかりだが、お家の一大事に置いてはそんな悠長な事を言って居られない。とにかく出来るだけ早く行こうと言うので、社保は配偶者に任せてダッシュで出発。

吉野川に沿って裏道をひたすら走るが、夕餉の頃、買い物に行く車も多く、渋滞はないけどもそれほど自分の速度では走れない。それでも30分で国保連合会に到着。
既に駐車場の入り口も鎖が張られて中には入れない。門に車を停めてレセプトの入った分厚い袋(見栄です)を抱きしめてダッシュ!既に入り口の明かりも消え、自動ドアの電源も切られているが、執務室の窓に人影が見えた。向こうもこちらを認識してくれているようで窓を開けてくれる。
人の優しそうな中年のおばさんである。

事情を説明し、心から失礼を謝ってレセプトを受け取って貰う。
今日は祝日で休日出勤だから、国保の人たちは通常の業務はせずにレセプト受け取ったら直ぐに家に帰ったはずだ。
このオバサンはたまたま何かの理由で(下痢していたとか?)帰るのが少し遅くなって、かかってきた電話を取ったのだろう。留守電になっていないのも幸いした。でも、そこで「もう提出の締め切りは過ぎました。来月回しにしてください」と言うことも出来たはずだ。いや、自分ならそうしたかも知れない。

私は今まで、この日記でさんざんオバサンの罵詈雑言を書いてきた。しかしこれまでの非礼を詫びよう。
これからはオバサンの味方に多分なる。いや、絶対になる。
世の中のみんなが見捨てても、自分だけはオバサンを見捨てないと心に誓おう。
そう思ったのだ。

自分の用事が終わると、ほっとして自宅へ電話を入れる。
長男が出て、「かあちゃんは、社会保険なんたらと言うとこに行った」と言うので、社保の方も何とか上手くいったのだと胸をなでおろす。


結果的に言うと社保の方は駄目であった。
幾ら電話しても誰も出ないので、配偶者は駄目モトで実力行使に出たのだ。行ってみて灯りでも見えよう物なら、シャッターが壊れるぐらい叩いて受け取って貰おうという魂胆だったらしい。しかし、明かりは消えて真っ暗。体当たりしようと思ったが、警備会社が飛んできたら困るのですごすごと戻ってきたと言うことだった。

まあ、仕方ない。
今は不景気な時代。社保よりも国保になってる人が多い。
社保の未払い分になるのは、全体の3割ぐらいじゃないかと思う。2ヶ月後の給料は3割カット、でも3ヶ月は3割増しと考えることにしよう。

しかし、今気づいたけど、別に3割増える訳じゃないのだよな。遅れた分を貰えるだけで・・。

夕食はちゃんこ鍋を食べてビールを飲みながら、配偶者と2人で海よりも反省。一生懸命仕事してくれた事務員さんには土下座しなくちゃいけないぐらいだ。
これがもし僕ら管理者でなくて、事務員の失態なら減給か懲戒、卸さんやメーカーの人なら出入り禁止だろう(そういうトラブルがあって、卸さんが持っていくのが止まったのだと思う)。

配偶者はさっそくリビングのカレンダーの毎月10日の所に丸印を付けていた。
でもさあ、10日がレセプトと言うのは骨の髄まで解ってるんだよなあ。なんで今日に限って忘れたか・・。夫婦揃ってアルツハイマーかとも思うけど、やっぱり8日に仕上がっていて9日に持っていけなかったこと(審査機関が休みだったので)が大きかったのだと思う。
以前みたいに、11日にしてくれたら、平日なので絶対に忘れるって事はないんだけどな。






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Last updated  2005.01.11 07:01:37
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