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2010.03.31
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今日は昨日の続き。
今回の保険改定で新設された、「地域医療貢献加算」である。
加算・・つまり単独ではなく他の点数に加算されるわけで、これは今回2点引き下げられた再診料に加算される。
これが3点(30円)であり、昨日の明細書発行体制等加算が1点(10円)なので、これらを算定したら合計で2点あがるでよと言うのが厚労省の言い分である。

この地域医療貢献加算とは、所謂病院ではない診療所が、診療時間の後も、24時間体制で患者からの電話に対応する体制をとっている事に対する加算である。
24時間体制やで。毎日がオンコールと同じなんやで。
これがどんなに精神的にしんどい事がわかりまっか?

この根底にはこんな厚労省の考えがある。
診療所は9時5時で閉めてしまってその後電話にも出えへんところが多い。
そのために患者は公立病院や救急病院へ押し寄せて、救急が麻痺して勤務医が疲弊している。
開業医をもっと働かせたら、救急の崩壊や勤務医の疲弊が防げるのではないか?

ほんまにそうか?
確かに9時5時の開業医もいるかも知れへん。しかしそういうのは少数だ。
ほとんどの開業医の診療時間は勤務医より長いはず。
うちなんぞは、週に55時間診療しているけど、うちみたいに日曜日にやってなくても、普通の開業医は45時間ぐらいは診療しているはず。

本当の事を言おう。
救急を崩壊させている一番の原因は、ちょっとした症状で時間外に救急に押し寄せる軽症の患者である。
熱が出ても、ゲロを吐いても別に一晩様子を見てからで十分なのである。
しかし大多数の患者さんは、それっとばかりに病院へ行かなければならないと思っている。
特に小児科にそれが強い。
もちろん、不安な事はあるだろう。
初めての子どもが熱を出したりゲロを吐いたら不安だろうと思う。
しかし、そういうのを何度も繰り返していき、何人もの子育てを経験したら、親としての経験が身について、ああこれなら一晩様子を見てからでも大丈夫かどうかと言うのが分かってくるものだ。

嘔吐下痢で何度も吐いて、救急病院で長いこと待たされて、帰ってくる頃には強い吐き気は収まっていたりするのである。
夜間に子どもを連れてくる親は、不安だから・・と言う人、翌日になれば仕事が忙しくて病院に連れてこれないから夜のうちに受診させて翌朝までには治って貰って学校(保育所)に行かせようと思っている人などが多いと思う。
だから親の責任だけでは無く、子どもが病気でも簡単に仕事を休めない社会の責任などもあるだろう。

どこかの街で、小児科医が減って、病院の小児科が閉鎖の危機になったとき、街のお母さん達が協力して、軽い症状では夜に病院に行かないようにしようとした。そしたら、夜間の救急の患者はあっという間に激減したそうだ。

もう一つ。
勤務医を疲弊させているのは、アホな医療政策で病院に雑用を増やしている厚労省ではないか。
厚労省の責任逃れのために、何とか防止委員会とか、○○会議とか、色々診療と関係ない会議、書類などの雑用がどんどん増えて、更に臨床研修医制度の改悪で大学の勤務医や地方の勤務医が激減し・・それが第一の原因だ。

開業医と勤務医では立場が違う。
開業医は体が資本。大多数の開業医は一人で自分の診療所を守っている。
スタッフが夜間にいる訳でない。検査が出来るわけでない。そんな状態で夜間の対応をするがどれほどのストレスか。
もちろん、電話の対応であるから、全ての患者さんを診察しなければいけない訳ではない。
しかし、患者さんに診察して欲しいを言われたら、そう簡単にそれを断ることは出来ない。

仕事をきちんとやるにはメリハリが大切だ。
日中忙しく仕事をしていても、夜にはそれから解放される。そういう事が必要なのがわからないのかな。
その昔、大きな病院が少なかった頃。開業医が呼ばれたら往診に出向いていた頃は、開業医の寿命は勤務医より、そして普通の人よりもまだ短かったのだ。
またそういう時代にしようとしているのだろうか?

そしてその事に対する評価が、再診料に対するわずか30円の上乗せだ。
これも誤解する人がいるかも知れないけれど、電話をかけて人から貰うのではない。
そういうシステムにした医療機関は、電話をかけたかけないに関わらず、全ての患者さんの再診料に3点を加算するのである。これも変でしょう。

それに診療科の違いがある。
こういうシステムにして、忙しくなるのは一番に小児科。そして次が内科であろう。
例えば、皮膚科や眼科の先生などは滅多に電話もかかってこないだろう。
それでも、彼らが届けを出せばあらゆる患者に3点を加算することが出来るのである。
これでは不公平ではないか。
厚労省は恐らく小児科の開業医にこの加算を算定させたいのだと思う。
小児科の先生は絶対に算定しないと思うね。
そんなコトしていたら自分の寿命を縮めるだけだもん。

そして医者に色々な人がいる。
自分自身が病気を抱えながら、それでも地域のためにと少しの間でも診療所を開いて患者さんを診ている人もいるのだ。若いドクターならともかく、自分自身も高齢のドクターだっている。
こういう人たちは恐らくこの加算は算定出来ないだろう。
こういう人たちは、地域に貢献していないとして再診料が2点下げられたままなのである。

そもそも、この地域医療貢献加算って名前がひどくイヤらしくないか?
こんだけ大げさな名前をつけるなら、たった3点じゃなくて、30点ぐらいはくれるべきだろう。
と、言うかこういうのは、やっぱり夜間に受診した人たちから算定するべきで、患者さんにのべつまくなしに算定するような性格の点数ではないと思う。

現在の時間外加算、休日加算、深夜加算の点数をぐっと増やせばいいのだ。
現在、小児に対しては夜6時を過ぎると例え診療時間内でも夜間加算が付くが、それを7時以降にして(そうすれば財源は減る)その代わりに点数を倍にするとか、そんな風にやれば良いのだ。
ドクターがその年齢や能力、診療科によってそれぞれに対応すればいいのである。


夜の救急を減らすには、まず患者教育が大事だと思う。
勤務医の疲弊を減らすには、余分な雑用から解放してやることである。

え?うちですか?
うちは一応この加算を算定するようにしました。
だって悔しいじゃないですか。

ところで、今までは患者さんを選んで、携帯の番号を教えて対応していました。
今まではサービスで無料で対応していましたが、明日からはそんな事はしません。

電話をかけてきた患者さんには、電話再診料(当然、時間外、休日、深夜などの加算が付きます。時間外でほぼ1.5倍、休日で2倍、深夜で3倍程度になります)を算定します。当然それに地域医療貢献加算の3点も加えます。

時間外の電話は、無料にはいたしません。
こんな風にうちを変えたのは、厚労省のバカどもです。











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Last updated  2010.03.31 23:09:47
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