テーマ:プチリゾート千葉!(198)
カテゴリ:プチリゾート千葉!
南房総市の「道の駅 ちくら潮風王国」に車を停めて、高塚山に登ってきました。
おそらく大昔から変わらぬ原生林(=常緑広葉樹)の中に、江戸〜明治時代の彫刻が山頂にひっそりと置かれていました。 山頂の祠の上がぽっかりと開いていて、神々しい光が降り注ぐ ユニークな風神像 こちらもユニークな雷神像 見事な彫刻の狛犬ではなく「仔連れ獅子」 こちらも見事な「仔連れ獅子」ライトアップしているわけでは無いが光の加減が絶妙! 風神雷神像、仔連れ獅子についての説明 麓に降りる直前に同じような年代の夫婦とすれ違っただけで、登って降りるまでほとんど我々夫婦二人っきり。 人々に忘れ去られたかのような高塚山。梅雨時期の低い雲の中に入り込み湿気を湛え、昔の信仰の名残がひっそりと佇んでいる。この雰囲気から、ふと私の敬愛する星野道夫さんの記事を思い出しました。 星野さんは、アラスカのクイーンシャーロット島にそのまま残っているトーテムポールを見に行った旅のことがエッセイとして書かれています。 「トーテムポールを探して」から一部引用。 猫の額ほどの浜辺の奥に、うっそうと生い茂る木々とは違う裸の大木が一列に並んでいた。長い間想い続けた、歳月に風化したトーテムポールだった。人々の夢、喜び、悲しみ、怒りを時の流れの中に押し包んだまま、シーンとした浜辺に今なお立ち続けている。 この風神雷神像、仔連れ獅子を掘った人たちは、どのような思いでこの掘っていたのだろう。こんなに重い像を山頂まで運んだ人々の気持ちはどんなだったろう。山頂に祠の材料を運んだり、祠を建てたり、何日かけてどんな想いだったんだろう。そして、日々何人の人がこの山道を参拝したんだろう。お祭りの日はどんなだったろうか。 そんな思いが頭をよぎりました。 太平洋を隔て遠く離れた場所に、湿り気を帯びた森の中にユニークな表情の像が同じようにひっそりと佇んでいる。単なる偶然なんだろうけど、ふと何かがつながっているように思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年12月27日 01時16分51秒
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