拳骨和尚の辻説法 その236 【 殺し合いの果てに 】
みなさん ! この後どうなったか知りたいですか。 あっけないほど不思議な幕切れでした。 僕達二人に 【 小遣い 】 をくれたのです。 今度香港に来た時 【 淑子 】 の所にまた飲みに行ってやってくれ ! でした。 僕達二人は何だか不思議な気持ちになったのです。 この日の出来事は 善しも悪しも是も非もありませんでした。 全てが本気でした。 このヤクザを本当に殺ると思ったのも事実です。 しかし殺られるかも知れんと思ったのも事実です。 複雑な思いが交差していました。 僕達二人がこのヤクザの車に乗り込んだ時 ! チラッと ! 見た彼女の眼が忘れられません。 これがテレサテンより綺麗なテレサテンとの最後の別れになって しまいました。 あくる日の飛行機の中で、友福さんと昨日の事を話しました。 ほんまに ! ええヤクザで ! よかったな ! ヤクザにええも悪いもあるか ! でも ! 本当に命拾いをしたと思います。 二十五年前の話です。 今このヤクザの事をよく思い出します。 ひょとしたら ! 拳骨和尚の辻説法 その94 【 気の毒で可哀想なヤクザ 】 で書いた 拳骨和尚十九才の時テレビのドキュメンタリー番組で見た あの 【 人殺し 】 のヤクザかも知れんと思うようになりました。 時間とお金に余裕のある方はもう一度お読みください。 同じ雰囲気です。 証拠も何もありません。 あの氷のような眼です。 最初店に入ってきた時と同じ眼でした。 それでいて何やらずっと遠くの方を見ていました。 このヤクザも 友福さんと拳骨和尚の楽しい 【 毒気 】 に当てられ 【 毒気深入 失本心故 】 ( 毒気が深く入り込み 本心を失うが故に ) の心から逆に毒気が抜けたのです。 そうでないと僕達二人の飲み代と小遣いをくれるわけがありません。 このヤクザにも 淑子小姐にももう一度会って見たい。 もう二度と会えないと思っていた矢先 ! 中国の遼寧省瀋陽市の李さんから電話をもらったのです。 李さんはこの頃遼寧省対外貿易局に勤めていて私の担当でした。 その後日本で合弁会社の社長していましたが、脳出血を起こして 再起不能といわれていたのです。 そんな彼が再起を果たしたのです。 試験を受けて合格し国家公務員になった。 日本にまた来るというのです。 その前に、拳骨和尚の辻説法の本を中国で出版すると言い出したのです。 大阪にいる自分の娘が拳骨和尚にもらった本を読んだ後で、お父さんの 所へ送ったのです。 李さんは 【 感激 】 した ! と言いました。 大曼荼羅も中国で実演して書いてくださいといいます。 講演にも来てくれと言い出しました。 今は国家公務員になった彼の言う事です。 嘘ではありますまい。 もう少し時間はかかるでしょうが実現させます。 今は香港は中国です。 1997年にイギリスから返還されました。 拳骨和尚が今度は大曼荼羅を 【 広宣流布 】 しに行きます。 現在中国は、宗教団体の印刷の縮小の大曼荼羅御本尊は 原則で 【 持込禁止 】 なのです。 その昔折伏された中国人留学生が鑑真号の船で帰国する時 この 【 御本尊様 】 が 大量に海に捨てられていたのは有名な話です。 その後創価学会では 中国人留学生には この 【 御本尊 】 を 下付しなくなりました。 この事で一悶着が起こりました。 また機会を見てお話します。 拳骨和尚の画く大曼荼羅は 【 直筆 】 の 【 書 】 です。 中国のどこに行っても大歓迎なのです。 この我が師日蓮の 【 書体 】 は中国に無い ! のです。 この大曼荼羅は日本人の 【 オリジン 】 なのです。 この大曼荼羅を旗印にして ! もう一度 ! 中国大陸を大暴れしに行くか ! 拳骨和尚を探しに来てくれ ! 離れてしまった香港の友達 ! 頭がつるつるになって光っているから ! すぐ分かるはずです。 今日は此処まで! 拳骨和尚 今日七月七日は、桃山学院大学体育会空手道部の新入生歓迎コンパです。 もうすぐ出かけます。