テープライトの勉強・その52
技能認定試験、終了!もおおおっ……疲れたー! ホント、死にました。 金曜日(2月21日)のお昼に、期日指定郵便で、問題が到着。「土曜と日曜2日間で答案を作成、月曜の午前中にポストに投函すること」、となっていた。月曜の消印まで有効で、あとは失格。 全部で5題あり、第1問と第2問は筆記試験。第3~5問が、テープ起こしの実技試験。1題100点満点で、合格条件は、1題80点以上かつ5題合計430点以上。(いったい、誰が合格するんだ?) 第1問は、漢字(同音異義語、異字同訓)、第2問は、テープライターとしての基本姿勢についての質問。どちらもテキストに載っているものばかりだったので、楽勝。 問題は、……残り3題の実技試験。 テープは、各15分で、これを2次テープライトせよという指示。最初のテープにとりかかってすぐに私は思ったね。こりゃ、ムリだ。2日じゃとても仕上げられっこない。 今までの練習問題や、課題のテープは、学習用に、声優さんを使って録音されたものだったのだが、技能試験のテープは、本物、つまり、生録音。 練習用のテープの場合は、「つくりもの」だから、採点のポイントとなる場所がちゃんとあるわけだ。だから、慣れてくると、どこをなおせばいいのか、だいたいの検討がついてくる。 でも、本物の場合は、そうはいかない。発音が不明瞭だったり、話が尻切れトンボだったり、何をいいたいのかさっぱりわからないところがある。おまけに聞いたこともないような専門用語、あるいは製品名がゾロゾロ……。 特に、2番目のテープはひどかったね。とんでもない「くせ」のある話し方で、ダブリやムダが多い上に、早口。話を聞いているぶんには、なんとなくわかるんだけど、いざ文章に書き起こしてみると、まったく日本語になっていない。これをまっとうな文章にしろっていうんだから…… そして、3番目のテープは……なんなのよー、これはー!! テープが話しの途中から始まっている上に、録音状態が異常に悪い。途中、音が飛んでいる箇所もある。ううう……。 「やめたぜ」 家族が寝静まった夜中の2時。私はホント、そう思ったね。 だけど、ここで投げ出したら、試験代の6300円(涙)がムダになる。せめて、できるところまで仕上げて、採点だけでもしてもらおうと思い直した。 テープ内容を手書きで書き取ってから、パソコン入力(手が腱鞘炎になりそうだった)。今までは、いったん原稿用紙に清書して、文章を整理してからパソコン入力していたのだが、今回はそんな暇はない。パソコンに入力しながら整理していった。途中で地図帳を引っ張り出したり、辞書をあたったり。漢字はほとんど「一太郎」におまかせだったんだけど。 徹夜こそしなかったけど、睡眠不足と長時間パソコン画面を見続けていたせいで、目はしょぼしょぼ、頭はぼーっ。手は筋肉痛。 おまけに、いざ、印刷、という段になって、いきなりプリンターが紙詰まり。今まで、一度も紙詰まりなんて、起こしたことないのに、なんでよりによってこんな時にっ! つまった紙はすぐに取り出せたんだけど、今度はその紙詰まりが原因で、文字がぼけたようになって、きれいに印刷できなくなってしまった。 もおおっ、時間がないってのに! 慌てて、プリンターの説明書を引っ張り出し、不具合を修正。幸い、すぐ直ったからよかったんだけどね。 うー、あせる、あせる。 間違いがないか、原稿を最終チェックし、最後に一枚一枚ノンブルを入れるときには、もう手がぶるぶるでいうことをきかない。 月曜日、冷たい雪が吹き付ける中、郵便局に出かけ、どうにか答案を出したあと、私は爆睡。起きたとき、部屋の中は、失敗した原稿用紙や、テキストや地図帳、辞書が散乱し、畳がぜんぜん見えない状態になっていた。 結果はどうあれ……私は、もう二度と受けないゾ!