ブル子のつぶやき。

日米のメークの違い

これはあくまでも2004年の時点での事なので、
これから変わって行く事も大いに有るだろう。

ここ数年アメリカの美容業界で働いていて、一時帰国する度に思う事が有る。

肌は綺麗で、ファンデーション塗ってるのはとても明らかだけど、
・・・口紅、どぶにでも落としちゃったの?

顔色物凄く悪いよ?朝ご飯食べた??

みんな、ま~~ったく同じ顔。

OLさん等は、会社でヘンに目立っても困るし、
学生さんやマダムたちは流行に乗り遅れていると思われたくないし、
その結果、みんな同じになっちゃうんだろう。

でもね、ちょっと待って。

ヌード系のグロスが流行っているからって、
歯並びに自信が無いのにヌラヌラの唇でそこに一心にみんなの視線を集めるより、
折角魅力的な目をしているんだから、そっちを強調すればいいのに。

長い、濃い、真っ黒の睫毛が流行ってるからって、
元々小さいお目目をそうやって強調すると、余計小さく見えるから、
それなら、折角綺麗な肌をしているんだから、頬紅で骨格を引き立てればいいのに。

確かに、日本人は、アメリカ人と比べたら、「みんな同じ様な顔」かもしれない。

アメリカでは、ファンデーション、眉ズミに至るまで、品揃えが違う。

元から顔に「青」とか「緑」とか「茶」という色が存在するので、
色んな色に挑戦する事に抵抗が少ないのだろう。

メークのテクニックや情報量、それに注ぐ時間と労力そして財力は、
日本人の方が有ると思う。

勿論、アメリカにも、物凄いメークアップジャンキーは存在するが、
そういう人達はほぼ例に漏れず整形にもはまっているので、
ここでは取り上げないでおく・・・。

しかし、アメリカ人から見習うべきなのは、
自分の顔を研究する執念と、たった一つしかない自分の顔を生かそう、
とする揺ぎ無い自信である。

自信過剰なのも周りが困っちゃうのだが、
アメリカ人はみんな、と言って良い程、「わたしの顔にはどれが似合う?」と訊く。

日本だったら、未だに、雑誌が「秋のお薦め新色リップ」なんて書いたら
売り切れ続出状態だ。

日本の化粧品売り場を見ていて、最近は実践して見せてあげたり、
雰囲気も変わってきたなぁ、と思う。

わたしが日本のデパートのカウンターに客として入り浸っていた頃は、
試用するとしても、ファンデーションは前買ったのと同じのでいいし、
アイラインやマスカラなどは薦められるままに買っていたし、
口紅ですら、その時塗っていたのを落とすのが面倒で、適当に色を見て買っていた。

その頃、口紅一本6000円、ファンデーションは1万円した。いいカモだ。

値段は関係ない。例え、$5でも、100円でも、試すべき。

使わない、気に入らない色の化粧品ほど、無駄な物はないからだ。


これがアメリカだと、何度でも「試しに」来る。

その過程を楽しんでいる人すら居る。

売る方にしたって、後で返しに来られるよりは、その方がよっぽど助かるのだ。

メーク関係に関して日米共通なのは、
一般的にみんな、人が良い!!と言う物に弱い、という事だ。

例えば、これが、車だったら、他人が気に入って乗っていたって、
自分の車に満足していれば、別に気持ちは揺れないだろう。

スポーツカーも良いけれど、うちは子供が5人(!)居るから小さ過ぎるわ、とか
あんな派手な色は絶対嫌だわ、とか、
いつかは、と思って憧れるけど、今は先立つ物が無いわ、とか、
都会に住んでるから車なんて必要ないわ、などなど。

これが、メーク関係だと、みんな飛びつく。

だけど、これだけは覚えておこう、「わたしに」似合うかな?というのが
一番の問題なのだ。

わたしの、顔。
わたしの、予算。
わたしの、服装。
わたしの、生活習慣。
わたしの、髪型。
わたしの、肌質。
わたしの、時間。
わたしの、収納場所。


わたしの、わたしの、と言うのが得意なアメリカ人。

学ぶ事も(たまには)あるのである。



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